万年筆006 クラシックM205 オリヴィーン(ペリカン)
こちらは2019年に発行した同人誌「わたしの万年筆」の修正版になります。
カンランセキ=ペリドットだからね。誕生石だから。買うよね。
海外メーカーは国産メーカーより字幅が太い。
知ってる。
海外メーカーで細字と言ったら、だいたい国産メーカーの中字に匹敵する。
ここら辺って海外メーカー=アルファベット圏だから細かい字を書く必要がないからだよね……。
このあたりまで来ると国産はパイロット、セーラー、プラチナと使って極細もだいたい極めた感あったのでちょっと海外メーカー使ってみたいなーなんて思っていたら、ペリカンから2018年の限定万年筆の発表。
今年はオリヴィーン。深いグリーンのスケルトンボディ。
それだけならスルーしたかもしれない。
でもオリヴィーン=カンランセキと言われたらそうはいかない。
カンランセキ=ペリドット。それは私の誕生石。
じゃあ、買おう。となって、買った。
一応細字と極細の両方を店頭で試書させてもらって、先に#3776の超極細でこりごりしてた私は今回は「より万年筆の良さが味わえる」細字にした。
細字っていったって先述の通り国産メーカーで言う中字くらいの太さ。
万年筆を絵に使うことが多い私には正直合わない(そもそも万年筆は絵を描くためのものではない)。
オリヴィーンに限ったことではないけれど、インクフローが潤沢な万年筆だと、筆記速度が遅めの私には「インクが出過ぎて紙を貫通してしまう(俗に言う裏抜け)」というがっかり事案が発生する(紙の種類にもよる)。
そして万年筆用の裏抜けしないぬらぬら感の味わえる紙(だいたい乾くのが遅い)だとインクが溜まりすぎて、せっかちな私はインクが乾く前に触れてしまって文字が残念なことに。
私にとっては使用場面及び紙を選ぶなかなか気難しい万年筆なのだけれど、見てて楽しい。美しい。うっとりするくらい。書き味はもちろん所有万年筆の中で断トツの「万年筆感」である。何に使っているのかというと、職場のメモ紙は百均のノートなのだけれど、そこに覚え書きとかしておくときに使ってる。裏抜けしても問題ないしね。電話のメモとなると難しいけど、そうでなければ。
オリヴィーンは2018年の限定軸ですが、ペリカンは毎年宝石モチーフの軸とインクを出しています。
このオリヴィーンの後に、2016年のアクアマリン、2019年スタールビー、2020年ムーンストーン、2021年ゴールデンベリルを購入しています。2022年アパタイトは未購入。