そうめんに限りなく近いうどん
うどんを頼んで出てきたものが、そうめんだった。
これは、どこからどう見ても、そうめんだ。
細さからいっても、あのツヤからいっても、そうめんにしかみえない。
これはそうめんだ、うどんではない。
でも、店員さんはうどんだと言ってくる。
試しに食べてみたが、それはそうめんだった。
これはそうめんではないか、そう店員に聞いてみた。
すると、店員は軽くこう言い放った。
【私はうどんだと思っています。でも、あなたはそうめんだと思っていていいと思います。考え方は人それぞれで、どう考えるかはみんなの自由ですから。】
すすったそうめんと言葉が、心に染みた。