第7話:天界を滅ぼす力を有する帝国軍②
足音が大きくなってきた。
そろそろヤツらが来るんだろう。
「帝国兵だっ!」
「なんだ、ただの男か…」
副隊長とやらがここに来てないな…
ならば…俺はこのナイフとメスの二刀流スタイルで…
「うおおおおお!」
「ぐはっ!」
「き…さま…!」
怪我もせずに倒すことが出来た。
帝国兵は剣持ちだから、くらったら死んでしまう…
「ノエル、シナ!もう出てきていいぞ」
「さっすがー!」
ノエルが俺を褒めてくれた。
「ドラッガ副隊長…私のお爺ちゃんよ」
シナが言った。
ドラッガ副隊長…もしかして帝国兵が言っていた…
足音が聞こえないので、俺達は病室から出ようとした。
その前に俺はシナに副隊長のことや、帝国軍のことを聞いた。
「帝国って何なんだ?」
「パーフェクト帝国…天界を滅ぼす力を持っている…」
パーフェクト帝国…名前はあれだが、
天界を滅ぼす力を持っているのはやばいぞ…。
「ドラッガ副隊長はさっき言った通り…」
「私のお爺ちゃんだよ…一般帝国兵の10倍強いらしい」
でも所詮人間。
俺達でも倒そうと思えば倒せるのだろうが…きっと殺される。
俺達は病室から出た。
ん…?なんか暗くないか?
電気が消されている。意図的に誰かが消したのか?
「ルクス!危ないっ!」
バンッ!
銃声…!?一体誰が…!?
「ここにいたのね〜!ノエルちゃん?」
女の人…
ドラッガ副隊長では無さそうだが…。
「それはこっちのセリフよ…久しぶりね…!」
ノエルはこの人のことを知っているのか…?
とにかく逃げないといけない!でもどこに逃げれば…?