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第二十四話 さぎょう
かり、かりっ――。
少女はノートに字を書いていた。
それは、丁寧で読みやすい。
規則的に手が動いていく。
が、『今日の出来事』と書いたところで止まる。
「今日、寝てたからなぁ」
カツカツとペンの先で固いアスファルトを叩く。
やがて、閃いたのかカツン――と大きく地面に叩きつけた。
寝ていた少年が、何事かと体を起こす。
「あ、そっか。夢の中であったことも書けば良いのか」
「それは日記じゃねえ」
そう言い残して少年は重力にしたがいまた倒れる。
怪訝な目をソレに向けながらも少女はペンで地面を虐める。
「難しいな……」
そういいながらも、何かを思い付いたのかノートに書き始めた。
明日は更新できないかもですー




