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第十八話 かんれい
ちょっとpv調子が良いので更新です(ものすごく頑張った)
「……いいこと考え付いた」
少女は片手を少年と繋ぎもう片方はコートのポケットに突っ込んでいた。
両方ポケットに突っ込めば良いのに等と野暮なことを言うものはここにはいない。
暖かそうに息を吐いた。
空気が少し白く濁る。
「……ロクでもないことな気がするんだが?」
ジトリ、と少女を半目で見つめる。
視線に気づき、にへらっ――と笑う。
「寝袋かぶろ」
少年が足を止めた。
手を引っ張られて少女も止まる。
右手を顎に当て、少しの間考えた。
「……良い案な気もしたけど……絶対手が寒いな」
あーそっか、と少女が小さく白い息を吐いた。
止まっていた足を再び動かし始める。
「……寒いね」
繋いだ手がきゅっ――と強く握られた。




