表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終末世壊と立方体  作者: まっしろ委員会(黒)
記録:ふつかめ
31/53

零 カコノキオク 下

 まぶしい光が、彼らの視界へと飛び込む。

 思わず目を閉じるが、その光は瞼を貫通し闇に慣れた視界を白く塗りつぶす。


「まぶし」


 思わず少女がそうつぶやくほどだった。


 しばらくして慣れてきた彼らはようやく目を開ける。



 そこには、文字通り、


 壊れた世界が広がっていた。


 ――風化したのか跡形もなくなった窓ガラス。


 ――根元部分からばったり倒れた高層マンション


 ――誰も歩かない大通り


 ――少年たちが生きていた頃は大気汚染などで色が薄くなっていた空は、驚くほどに蒼い。


 彼らは言葉を失った。

 彼女らは目を疑った。


 何度も目を瞬かせる。


 が、現実は変わらない。


「え?」


 かろうじて漏れた声は靴の音に塗れ消え去った先ほどよりも、


 無音の、何もないここでは、


 大きく響いた。




 終末世壊


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
i344546
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ