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終末世壊と立方体  作者: まっしろ委員会(黒)
記録:ふつかめ
29/53

零 カコノキオク 上

時系列だと6の後ろぐらいの奴です。


本編が始まる前

いわゆる零話って感じですね。

 駆けあがっていた。

 ただひたすらに。

 無我夢中になったように無駄なことは一切話さず、二人そろって階段を駆け上がっていた。


 長期間体が寝ていたということを忘れさせるほどに、

 数日前は体を動かすだけだったことを忘れさせるほどに、


 勢いよく走っていた。


 光まであと少し、空が見えてきた。


 蒼い空だ。


「――空って、こんなに、青かったっけ」


 少女がこぼした。


 それもそうだろう。

 彼女らが覚えているだけでも一か月間、地下にいたのだから。


 白い部屋に、ずっといたのだから。


 あらゆる色に対して過敏になっているのだろう。


 もしかしたら、それ以外の要因もあるかもしれないが、少年たちには思い浮かばない。


「そうだな」


 そう短く返した少年も足を速めて駆け上がる。


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