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カコノキオク 1
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カツン――……カツン――……
白い階段だ。
白くて、長くて、光さえない階段だ。
百段に一回は少し広めのステージがあるが、それだけだ。
「三日目、上は見えず」
一段飛ばしでゆっくり上がっていた黒い髪の少年がふと足を止めて、後ろでさらにゆっくりと昇ってくる白髪の少女を待った。
「―――、速いよ、もっとゆっくりでもいいじゃん」
やっと追いついた少女が文句を垂れる。
「いや、―――が遅いだけだって。早く外を見てみたいだろ?」
元気に笑顔を浮かべ、少年が言った。




