表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終末世壊と立方体  作者: まっしろ委員会(黒)
記録:ふつかめ
17/53

第十話 おもいで


「……ぐっすり寝てるなー」


 寝息こそ立ててはいるが、一切体が動かないのはさすがに心配する。


 少女の様子を見るため、少年は手を地面につけ上半身を起こした。

 太陽に照らされ、熱を吸収したアスファルトの心地よい温かさが少年の手に伝わる。

 安心したように眠っている少女を見て少年は胸をなでおろした。


 それにしても、とつぶやく。


「なんで、この世界、こうなったんだろう?」


 昨日少年たちが泊まった家のドアは消滅していた。

 そこにドアがあったかすらわからないほどに。


 少年の前にそびえ立つビルには申し訳程度にガラスが付いている。

 だが大半は割れて、どこかへ消えていた。


 人が最後に暮らしていた時から、だいぶたっているかのように。


「……あの時が、夢だったみたいだ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
i344546
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ