戦場には英雄などいない
突き飛ばされたラティアが顔をあげたときには、ダンテの姿は影も形もなかった。
「ダンテ様!?」
ラティアはすぐさまダンテがいた場所まで近づこうとするが、側近のもの達が邪魔をする。
「駄目ですお嬢様!ダンテ様の犠牲を無駄にする気ですか!」
「何をいってるのダンテ様が死ぬはずない…きっとまだどこかにいらっしゃる。あの人は英雄なのだから。」
目の前で起こった事実を受け入れることができず、ラティアは自分にそう言い聞かせる。
「ラティア様!」
「離してよ!ねぇ!お…お願いだから…」
自分でも分かっている。
魔法を制限する手錠をした状態であの攻撃が凌げれるはずがないと……
「わ…分かってる!…分かってるけど…そうよね……私のせいで、ダンテ様は死んでしまった。私なんかいなければ…」
『そうだ。お前さえいなければこんな結末には至らなかった!この結末はお前が招いた。』
突如として天から声が聞こえてきた。
恐らくラティアを狙撃した魔族だろう。
「お前らが何を言う!」
人々は魔族に対して、怒りをぶつける。
ー親しいものを傷つけられた悲しみ
ー思い出を消し去っていく、理不尽に
『俺達は戦争をしている。戦争には英雄など存在しない。だと言うのに絶望に染まらないため、英雄と言う虚構の存在を作り上げ、そして無責任にも希望を勝手に託していく。自分達は殺し合いをする覚悟なぞ一切持たずにな…そんなお前らが何をほざいている!』
魔族の言葉に反論するものはいなかった。
少なからず考えないようにしていた今の現状を真っ正面から言われたことに罪悪感を感じていたからだ。
『話はもういいな、死ね。』
ラティアの側近は魔術を使おうとするが、精神が揺さぶられている今魔法を打つことはできず、魔族の魔法により、吹き飛ばされる。
「ラ…ラティア様」
ラティアを守れるものは誰もいなかった。
その光景はあ・の・時・とひどく酷似していた。
『さぁ、英雄などという虚構を作り上げ醜く生きてきた者よ。死ね!』
魔族は剣を抜き高く振り上げる。
もう数秒先には自分は死んでいるだろう。
しかし、仕方ないのかもしれない。
守られることになれ、愛する人に辛い役目を押し付けていることにすらきずけなかったのだから…
『ダンテ様、私もあなたの側に行きたいと思います。今度は支えれるように……』
しかし、いつまでたっても魔族の刃が自分に振るわれることはなかった。
目を開けると、そこには自分が愛している男の広く、そして優しく包んでくれる背中が見えた。
「だ…ダンテ様!」
涙で前が見えない。しかし見間違えることはなかった。
なぜならこの光景は二・度・目・なのだから。
「またせて悪かったな…ラティア。ここからは俺に任せろ!」
ダンテの声がラティアの耳に届いた。
コメディはまだですか(゜-゜*;)オロオロ(;*゜-゜)
はい(≧∇≦)b
まぁ、茶番はおいといてと、皆様方何時も読んでくださりありがとうございます!
【何時もはいいすぎだわ】
新作はラブコメか学園もの【ファンタジー】になる予定です!
それでは皆様また会いましょう!
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