表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

私たちの恋愛事情

自己紹介をしよう。

私は琴吹 乃亜――ことぶき のあ――。

大学生である。


そして、今目の前にいるのが私の彼氏。

久留原 樹――くるはら いつき――だ。


私たちは付き合って3年。高校生のときに彼から告白された。当時は彼の事なんて知ってても名前ぐらい。でも私は彼にyesと答えた。理由は単純である。


告白のときのキョドリ加減が面白かったからである。

彼と一緒にいたら楽しそうだな。

そう思ったから、付き合ってみることにした。


さて、話は変わるが、彼についての自問自答をしてみよう。


第1問 彼の第一印象は?


A.イケメンですな。上の中ぐらいのイケメンですな。


第2問 今の彼の印象は?


A.“残念な”イケメンですな。


第3問 何が残念なのか?


A.とにかく何にでもハマりやすいから。ハマりまくって沼から出れなくなる、ある意味変人ですよ、彼。


第4問 今は何にハマってる?


A.甘い言葉で私を落とすこと。何が楽しいのか分からないけれど、とにかくクサイ言葉を並べたてる。そんなんで落ちると思ってんのか、この馬鹿彼氏。


第5問 じゃあ、なんでまだ付き合っている?


A.…………ノーコメント。


「ちょっと、聴いてる?俺のプリンセス?」

はい、コレです。こういうセリフです。今ハマってるのコレです。

「何で真顔なわけ?笑えよ。俺の太陽はお前の笑顔なんだぞ」

楽しいですか?楽しいですかコレ。笑いを堪えたら真顔にしかならないのですよ?違う意味で私を落とそうとしてません?


そんなことを考えていると、いきなりベッドに押し倒された。あ、ちなみに彼の部屋です。というかマンガか。少女マンガのシチュエーションか。

それでも尚真顔な私を見て、彼は眉間にシワを寄せる。

「いい加減にしろよ」

何がですか。という心のツッコミは彼の真剣な顔に見入ってしまって、掻き消えた。


「俺のために、笑えよ。乃亜」

くさいセリフ。はい、くさいです。でも、このシチュエーションで言われたら、堕ちます。だってカッコイイもん!不覚にもドキッとしたし。

いや、私はもとより彼に墜ちているんですよね。

「……樹のその顔見てたいから笑いません。シリアスな顔拝ませてほしいですよ」

「なっ、何言ってんだ/////」


耳まで真っ赤にした彼も可愛くて好きですな。うん、可愛い。照れてる彼、可愛い。


これから語られる物語。

何にでもハマりやすい、彼――久留原 樹と私――琴吹 乃亜のゆるゆるラブコメディー。

開幕であります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ