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ヒキニートは魔王に向いてる?

プロローグ


「君さぁ?魔王やる気無い??」

限定盤のエロゲーを買いに外出した際ぶつかったおっさんの誘いがヒキニート歴5年、茅場新太こと俺の日常を狂わせた。



第1章


「…ひゃひ??」

久しぶりの人との会話に戸惑い噛んだわけではない。いや3割ほどはそのせいなのだと思うが、それ以上に、その意味の分からない提案に俺は混乱していた。

「えっと…その…あの…僕美味しくないです」何言ってんだ俺言葉のキャッチボール下手過ぎかよ大暴投じゃねぇか。

「ハハハッ 私は君みたいに才能ある人を探してたんだよ。コミュ症で、クズで、扱いやすそうな才能ある魔王候補をね(笑)」

その瞬間俺の全身がやばい人電波を受信した。

…おいおいおいおい頭おかしいだろ魔王候補とか何言ってんの電波な人?てか超disってくんじゃん魔王ってもーちょっと敬われる奴じゃないの?こう…「魔王様…どうぞこの私を伴侶にして下さい」とか「私と子作りしましょう」とか言われる人なんでしょ?

あ、違う?じゃあdisられても仕方ないな うん

とにかく俺は才能がないただのヒキニートだと知ってもらいお見逃しいただこう。

「あの僕…えっと働いてなくて」

「いいじゃーん!仕事辞める必要ないとか超即戦力じゃん!(笑)」

なん……だと??

「人と話すの苦手で……」

「いいね!大丈夫!魔王様クールでかっこいい!って印象だよ(笑)」

魔王補正凄過ぎるだろ!

というか(笑)ってなんだ(笑)って…ムカつくからやめれ

自分で言うのは憚られるが欠点を全て言うくらいしか帰れそうになさそうだな。

俺の僅かなプライドよ…さよなら……

そんな無駄な決意をして溜息と共に言葉を吐く。

「大体俺には何の才能もないんですよ…今まで色んなことをやってみてきたけど全部ダメ。運動したら足手まとい。1ヶ月もかけて勉強してみてもクラス最下位は免れず、コミュ症なのでコミュニティに属することも出来ない。顔も体型も言ってしまえば何の変哲もない平均顔 身長体重も平均 魔王?なんて程遠い存在なんですよ!!!」

次第に語気が強まっていくのが自分でも分かる。世界の不条理、目の前のおっさん、そして何より自分自身のフォローのしようが無い人間としての無機能さに苛立っているんだと思う。

何年か振りに声を荒らげ感情を剥き出しにした俺に対しておっさんは笑顔を崩すことなく頬に手を添え言い放った

「そうだね。今の世界は君にとってあまりに酷だ。酷いものだ。同情に値するよ」

は…?馬鹿にするのもいい加減にしておけよ?ヒキニートにも触れちゃいけない逆鱗くらいあるんだ。

怒りの感情が頂点に達しそうになりながらわざとらしい笑顔を装い僕はおっさんに振り絞ったような声で言葉を返す。「同情されたくて人生やってんじゃねぇんだよおっさん…」

その次の瞬間おっさんは笑い出した。

拍子抜けするほど大きな声で愉快そうに笑った。そしてある瞬間先ほどとは打って変わった真面目な顔になり、髪をかきあげ、言葉を吐いた。

「君を選んだのはね この世界で最弱と言える君は私たちの住む異世界ディアベルでは限りなく最強と言える存在になり得る存在だからなんだ。」

あまりの意味不明さに俺は頭の中から怒りが冷めていくのを感じた。

そして当然の疑問をおっさんにぶつけた。

「いや待ってくれ。意味が分からない。その理屈は通らない。だってありえないんだもの」

俺詩人向いてるんじゃね?みつ○とかそこらへんの枠狙えるんじゃね?とかニヤニヤしていると「みつ○に謝りなさい」と釘を刺された。なんで分かったの?エスパーなの?怖い。

そして両手の指と指を絡ませながらおっさんは話を進め出す。さっきから仕草が女の人っぽいんだけど、オネエなの?怖い。

「ディアベルはね、この世界の平行世界なんだよ。パラレルワールドって言えば分かりやすいかな?」

「だからなんだよ?」

俺は間髪入れず相槌を入れる

おっさんはその言葉に耳もくれず続ける

「つまりこの世界=ディアベルという関係であるとも言えるわけだワトソンくん」

ふざけた調子で紡がれた言葉の真意を掴めずにいた俺はもう一度質問をする。

「おっさん…言っている意味が分からないんだが?てか誰がワトソンだよ新太くんだよ」

その言葉を聞きおっさんは立ちくらみしたような大げさなリアクションをとり、大きな溜息をつくと共に説明をし始めた。

「はぁあぁ~〜…君は数学の基礎すら分かっていないのかい?ほんとに呆れた物だよ… なら教えてやろう。とにかく単純明快な仕組みだ。隠すものでもないよ。」

そういっておっさんは抱えていたバックの中からノートとペンを取り出して解説を始める。

「これがこの世界に住んでいる君だ。仮に-新太としよう。因みにこの新太という係数は限りなく無限に近い数字と考えてもらって構わない」

うわぁ…-とか超嫌な表現だなぁ…うっわぁ……

しかしそうやって傷ついている間にも説明が続く

「ここからはかなり大雑把な説明になるけどもし-新太+この世界=ディアベル という式を立てたとして、ここから-新太を移項すれば…どうなると思う?」

おっさんは舌を出し問いかけてくる。

そのてんでめちゃくちゃな理論に俺は声を震わせ答えを導く

「+新太になる……?」

「ご名答!新太よ…きっかけはどうであれ君が変わりたい、強くなりたいと思うなら私と一緒にディアベルに来てくれないか?」

これを断るほど俺の人間性は出来ちゃいない。うまくいく確証はないだろうけどここでチャンスを逃せば俺はずっとヒキニートだ。

変われるチャンスがあるなら変わってやるさ。

「あぁおっさん!よろしく頼む!俺をディアベルに連れていっていれ!」

「勿論だ!その前に私の自己紹介がまだだったな。私はリーゼロッテ・アインだ。先代魔王の娘だよ。」

微笑んで重大事項を告げた

「……は?」

時が止まる

いや待て待て、娘??は???何言ってんのコイツ

「いや、おまえ娘って…お前おっさんじゃん!えっ…?おっさんじゃん!!」

意味わかんないんだけど…心は娘的な?ジェンダーレスなの?\イミワカンナイ!/

驚きを隠せない俺を見てアインは納得したように説明する。

「あぁ…この姿のことか(笑) これはこの人の身体を借りたんだよ。私のように強い力を持った者が異世界へ移項する場合先ほど説明したように正負が逆転し私自身色々と危険だからね。君の近くにいた人の身体をちょちょいっと借りた。大丈夫!この人の身体にほとんど実害はない。ほとんどと言っても身体を借りている間、意識が飛ぶ位のものだし、君を移項させたらこんな加齢臭漂う身体は本人にお返しする。当然だ。」

満面の笑みで言い放った。

…笑えねぇ。

おっさんの匂いすらdisるのかよ…

おっさんだって俺達ヒキニートの分まで汗水垂らして頑張ってくれてるんだぞぅ!それくらいで許したげて!!ほんとに!!

というか…女性じみてるとは思ったけどほんとに女だったとはなぁ。

俺の嘘みたいな日々はここから始まっていくんだと思う。

全く…散々な人生だなぁ。

あらを



初めてラノベ的なの書いてみたんですけど、やっぱり難しいですね(笑)

いろんな作品の影響を受け過ぎてる感じがしますし

ありきたりな気がします(笑)

それでもこれから作品と呼べるものをかけるようになりたいと思ってます 応援お願いします^^*


あっ続きは近々またあげます!

またよろしくです!

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