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夏生詩集3

月のつぶやき

作者: 夏生

変な小粒が青色の星から飛んできてから

この星にはうさぎもカニもいないことは

もうみんな知ってしまったようだ


取りたくても取れないものが

突き刺さったまま

消したくても消せない跡がついたまま

あちこちのデコボコ

ひとつ赤々元気な星が分けてくれる光で

隠すことはできるけれど


青色の星に住むちいさなちいさな生き物たちは

うっとり見上げてくれる

変な道具でこちらのデコボコまで

見ようとする者もいる

このデコボコが月らしくて良いと

可愛いことを言ってくれる


他の星々はどうみられているのか

これほど見つめられる星が他にあるか

生き物のいないこの星だけれど

遠い星の生き物に愛でられているという

不思議がちょっとうれしい


ひとつ赤々元気な星よ

今夜も私を輝かせておくれ

それだけで喜ぶ生き物たちと

語らいたいから


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― 新着の感想 ―
[良い点] 月のつぶやきは孤独の言葉。 赤の光の太陽に元気を貰って。 青の地球からは生き物達が見上げてる。 孤独な月の心が表れているような、そんな気分にさせてくれますね。 それでも前向きな月に同情し…
2015/09/28 17:53 退会済み
管理
[一言] こんにちは。 読ませて頂きました。 確かに月ほど人間に見つめられる星はないですよね。宇宙の中で一番身近な星だと思います。 見つめているのか見つめられているのか、何だか不思議な気持ちになりま…
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