5/13
衝撃。
死闘が始まり、どれだけの時間が経っただろうか。
僕や終の持っていたものはどんどん刃こぼれをして、使い物にならなくなっていく。だが、魔物の数も着実に減っていた。
やがて、視界に入った最後の一体が倒れた時。
(――やった)
そう思った瞬間だった。
後頭部に伝わってきた衝撃。
視界に入る、終の驚いた顔。
僕は固い地面に倒れたときにそれは悲鳴をあげて倒れこんだ。
突如として抱え上げられた僕の身体。
心配そうな顔をして、汗を滴らせながら物陰に入った終の顔を最後に、僕の意識は途切れたのだった。