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トリップ・アプリ  作者:
青の大地
97/143

27.戦いは虚しいです

ピタゴラばあちゃんが若返りました。

そりゃあもう、ビックリデス。

何粒飲んだんですか・・・。


そういや美人だったって言ってましたよね。

確かにすごい美人です。

気が強そうです。


あ~。うん。これ作りたかったんだね、ばあちゃん。

しかも独り占めする気満々って・・・。

レシピよこせって・・・。

ないの?自分はスキルに付属されてたけど、普通はないの?

女のヒトの若さへのこだわりってコワイ。

目的達成してるのに、より以上を求めて戦うんですか。


結局戦いになりました。


こちらは戦いたくないけど、身を守るためです。

申し訳ないけど、(ゲームオーバーし)にたくないです。

今までと違い、完全な善悪や倒す理由がないけど、戦いになりました。

ドラゴンほどの強さは、ばあちゃんにはないです。

一撃で決着がつきました。


ばあちゃんが昔語りをしてくれました。

もう虚ろで、どこを見ているかわからないような様子で。

美人でちやほやされたこと、年をとって衰えてからの苦渋。

なまじ才能があったから、若返りへの野望。

そしてドラゴンを呼び出したこと。


ドラゴン呼んだのばあちゃんだったんですね。

召喚術まで使うってすごいなあ。本当に才能あったんだ。


ばあちゃんは、最後は微笑んでました。

人生の最後が綺麗なままでうれしいって・・・。

それって本当にうれしいの?

それで満足なの?


何かすごく虚しいです。


ばあちゃんが死の直前に渡してくれたのは、指輪くらいの大きさの緑の王冠でした。

これもイベントアイテムなのかなあ。


ばあちゃんは、語り終わり、王冠を渡すと静かに砂になって崩れていきました。


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