オマケ
7/24オマケ1(お詫び文を7/28削除)
7/29オマケ2
オマケ1
朝まだ早い宿屋の食堂。
ミランダとタイナは3人目の人物が起きてくるのを待っていた。
ふと、気づいたようにミランダは問う。
「ねえ、あの子さあ、男?女?」
きょとんとした顔を一瞬見せ、タイナは返答する。
「え?彼は男じゃないの?」
「いやさ、アンタが彼って言うから男だと思ってたんだけど、見ようによっては女の子にも見えるじゃない?」
その言葉にタイナは考え込む。
さすがにそう言われると気になる。
しかし、出会ってからだいぶ時間がたっているので、改めて聞くには勇気がいる。
しばらく沈黙があたりを包み込んだ。
「・・・聞くしかないか」
「だねえ」
ただ、それを誰がいつ聞くかが問題だ。
答えはしばらく出そうになかった。
オマケ2
2回目に廃屋に入る時の出来事。
最初は楽々開いた扉が開かなくなっていた。
どうやら扉は中から閉ざされたらしい。
他の入り口を探すが見当たらず、またオルゴールの音が聞こえた。
彼は、その音を追うように私たちを先導し、建物の裏手にやってきた。
彼の周りには、可視化した精霊たち、私たちからは光にしか見えない者たちが飛び交っていた。
彼はそれらと話しながら壁を数度触った。
すると、壁が扉となり、開いたのだ。
中に入る時そっと壁の凹凸を触ってみた。
硬く、そしてびくとも動かなかった。
精霊と話す、壁を動かす。彼の能力はどのくらい高いのだろう。
自分と比較するのは間違っていると思いながら、溜息しか出なかった。