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トリップ・アプリ  作者:
紫のゆりかご
59/143

閑話5:ゆりかごの館(後編)

ご心配おかけしました。だいぶ回復しましたので再開です

その部屋に入ろうとした瞬間、なにかに弾き飛ばされ、気がつくと元の森の中だった。

3人でこの後のことを相談していると、彼は森の奥に行きたいという。

なにか惹かれるものがあるのか、とりあえず、みんなで向かうこととなった。


森の奥に進むと湖があった。

精霊の湖。彼は精霊に縁がありすぎる。

普通なら一生に一回たどり着ければよい場所のはずだ。

それぐらい隠された場所に、もうすでに一度たどり着き友好的な関係を築いている。

今度もなのか?なにかに呼ばれたのかと疑問が持ち上がる。


ただ湖の精霊に会うには中ノ島に渡る必要がありそうだった。

彼もなにか考えている様子だったが、しばらくするとさらに奥に行きレイスを倒す必要があるのだという。

なぜそれを知ったのか、どこからの知識かはわからないが、私もミランダも彼のその言葉が正しいと・・っていた。そうして道具をそろえ、中ノ島に渡り、精霊から依頼を受けることになった。


その後、精霊の導きもあり、館に順調にたどり着いた。

床に横たわる子供たちの骸の群れを痛ましい思いで見つめていると、彼は奥に私たちを呼んだ。


そこにはゆりかごの中に在った人形のように綺麗・・な遺体があった。


彼が興味を引かれたのは一緒に置かれたオルゴールのようだった。

そのオルゴールに触れようとしたとたん、その遺体は動き出した。

小さなその骸から多数の気配。

おそらく部屋中の子供たちの魂が詰め込まれているのだろう。

悪霊化しているのか、魔物化しているのか、悲しい気持ちで子供たちと戦った。


全力を持って、戦い、倒し、空しさが残った。

子供たちが貧欲に求めたのは大人の愛情なのか、仲間なのか。

今となってはもう知る術はない。


残ったのは遺体が崩れた灰と、色あせた紫のゆりかごだけだった。


明日はまだ本調子ではないので、オマケの更新をします。

オマケはたまに小話みないなものを時系列無視で更新しますね。

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