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トリップ・アプリ  作者:
極彩色の宴
140/143

35-4.消え行く色

花が大きくたわみ、一本一本が人ひとり包みこめそうなほど大きくなり、覆いかぶさってきました。


自分の答え、それは「何も答えられなかった」。


あちらには、家族がいます。

薄い、膜を隔てたようになっているけど、大切な記憶。


そしてこちらには、大事な仲間がいます。

出会ってからの期間は短いけれど、色々な苦楽を共にしてきました。


両方を考えると、頭の中でぐるぐる、ぐるぐると色々な言葉や思いが回って、言葉が出ません。


花が覆いかぶさってきます。

動けません。


そして、意識が消えてゆきます。


後に残るのは、闇。


花の向こうの二人のヒトは、悲しそうな、でも理解してくれたような顔で微笑んでくれました。


自分の願望だったかもしれないですが。


その笑みに妹の顔と声が重なり、そして意識は閉ざされました。


『どうして帰ってきてくれないの…?』

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