34.遠くから聞こえる声
どちらを選ぶ、と。
また声がしました。
声が聞こえるたびに、その声以外が聞こえなくなっていきます。
白い花と、黒い花が、足もとまで繁ってきているのが分かっているのに、逃げることもできず、目をそらすこともできません。
白か黒か、どちらを選ぶ。
また聞こえた声に、何か答えようにも頭の中が、真っ白になって、何も考えられません。
自分が何かを言ったかもしれない、何も言わなかったかもしれない。
長い時間が過ぎたような、見時間時間だったような間が過ぎました。
そして、その声はまた始まったときと同じように話します。
怒っているような、悲しんでいるような声に聞こえました。
けれど一方。
安堵しているような諦めているような声にも聞こえます。
ならば、その通りにしよう。
声が聞こえました。
音が戻りました。
そして。
やっとラストまで持ってこれました。
この後はエンディング5つです。
5つ書き終わったら、まとめなおしと、昔懐かしのアドベンチャーブック風に直したのを上げようかと思っています。
エピソードを結構落としていたり、伏線回収忘れていたりでリアルにorzしてます。せっかく入れておいたのにもったいない・・・。
まとめの時にはきちんと入れなおせるといいなあ。