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31.閉ざされた世界
あれだけ気をつけていたのに、気がつくとまた一人でした。
一人で花園に立っていました。
ただその花園は、モノトーンでまとめられていました。
白い花と黒い花が半々に、交じり合い、風に吹かれていました。
色が消えた世界。
そんな感じがしました。
遠くを見ると、廃墟の神殿のような建物が見えます。
あそこにラスボスがいるのかな?
?
自分の考えた内容に首を傾げます。
あれ?自分は何を考えていたのだろう。
敵がいるのかなと考えたはずなのに、何か別の言葉が出た気がする。
まあ、いいや。とりあえず、あそこに向かってみましょう。