表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トリップ・アプリ  作者:
極彩色の宴
120/143

18.真紅の扉

光が収まると、そこには赤い扉がありました。

それこそ、真っ赤。とか真紅とか、そんな感じの濃い赤で、すごく大きい、重そうな扉です。


フラグ?開けなきゃ進まないんだろうなあとか思いながら扉を開こうとすると・・・。


開きません。ええ、びくともしません。


あれえ?と思って、改めて周りを見回すと、本日何度目かの見なきゃよかったような光景がありました。

敵じゃないですよ?

風景がむしろ敵です。

遠近感も形も、何もかもが歪んで溶けているような風景。

傾いだドア、歪んだ窓、溶けた椅子、捩れた時計。

どこかの有名な画家さんの絵のような風景がありました。

ただし、あんなに落ち着いた感じではなく、色合いが軽薄(ファンシーです。


言葉にするといまひとつなんですが、何かいやな色合いです。


たとえるなら、不思議の国のアリス風味?


でも理解できちゃったんですよね。


ああ、この狂ったところから何か探し出して扉を開かなきゃならないんだろうな、って。


ため息をつくと幸せが逃げるって言うけど、つかなくても逃げてるから一緒かなあ。


まとまりなく考えながら、歪んだ風景を調べようと、扉から離れました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ