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トリップ・アプリ  作者:
青の大地
101/143

28.強制ログアウトです

さあ、町に帰るぞ、と思った瞬間。


周囲に一瞬ノイズが走りました。


え?と思う間もなく、周りの動きが止まり、セピア色になり、そしてノイズが周囲一面を襲いました。

まるでテレビの砂嵐画面のように、どんどん周りが消えていきます。

色が消え、景色が消え、そして音も。


ザーザーという耳障りな音が大きくなり、周囲の砂嵐とともにはじけました。


残ったのは、真っ暗な空間。

自分の手すら見えない暗闇。


困ったな、というのが正直なところです。

動くことすらできません。


なのに、なぜか焦りません。

普通はこんなことがあったら、動き回ったり、叫んだり、しゃがみ込んだりしそうなものなのに、何もする気が起きません。

強いているならボーっとしているような状態でしょうか。


感情が鈍麻している?

そんなことが思い浮かびましたが、すぐに消えました。


そして。


ぱちっと何かが弾けるように真っ白な光が現れ、空間全体を覆いました。


ああ、ログインの時の光に似ているな、と感じたのがこの空間の最後の記憶でした。



気づくといつものように、ベットに腰かけ携帯を握っていました。

全身じっとりと汗をかいています。

強制ログアウトだったようです。


なんか変だな、と感じても、それをすぐに忘れました。

色々な不自然さを、すべて忘れました。


これは現実(ほんとうにリアル)


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