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「散歩の達人」
Brahms Sinfonie Nr. 1 in c-Moll, op. 68 Un poco sostenuto - Allegro
蓄えたものが多ければ多い程、動悸は、止むことをしらない。
完成されなければならない。これを鎮め、飼い馴らすために。
永遠の春が、やがて、歓喜をともない、やって来るから。
待て。歓喜に至る道?いったいなんなんだ、歓喜っつったって。耳なじみは良いが、てんで想像はつかぬ。
あの人はいったさ。
「哀れな悩める人類に役立ちたいと思う私の熱意は、子供の時以来、少しも薄らいだことはない」
-- Ludwig
脳漿を沸騰させるお前。創作意欲そのものよ。
あぁ、小賢しいジレンマ。苦悩そのものでなければ、後世の同胞は見向きもしないだろうよ。
しかし、生活はどうだ。奴らは、信天翁を許しはしない。
コバエを殺して、やり過ごすしか、今は、方法がないんだ。
さぁ飛翔する刹那、銃弾は翼を射抜くだろう。
だれが込めた弾かなんて、野暮ったいじゃないか。
くそったれ、散歩に出かけよう。
冷めきった熱情だってあるさ。きっと。