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実話怪談記録帳  作者: 畑 実留
2/5

夢1

夢って不思議なお話多いですよね。


小学1年生の時、ちょっと不思議な夢を見ました。

私が記憶している初めての不思議な体験です。


私が目を覚ました場所は車内でした。

後部座席には私一人だけ。私は車内から外の様子を窺うと、4歳まで住んでいたシンガポールの街並みが広がっていました。

懐かしさとうれしさで、車内から街並みを見ていた私は、少し興奮していたと思います。

私は興奮冷めやらぬ状態で、助手席に座る母と、運転している父に、何かを伝えました。何を伝えたのかは忘れました。ですが、二人は私の声に答えることも、振り返ることもしてくれませんでした。

そんな二人を不思議に思いながらも、当時住んでいたマンションに着いたとたん、私は我先にと車内から降り、一直線にマンション前に躍り出ました。

感嘆の声をあげた私は、その思いを後ろにいる両親へと振り返りながら伝えたのですが、車も両親も、私の前から消えていました。

いなくなった・・・。そう思い、周りを見渡していたのですが、両親や車だけでなく、その世界には私以外誰もいませんでした。

妙に冷静な気持ちでした。「まあ、いいか」そんな気持ちだったと思います。

どうしようか・・・。そんな風に考えていた私の後ろから、扉が開く音がしました。

マンションの壁に突如現れた扉。

ほんの少し開いている扉・・・。

もしかしたら、あの中に両親がいるのかもしれない。

私はそう思い、その扉へと歩いていくと、そっと扉を開けました。

扉の向こう側は、赤い壁と赤い絨毯がひかれた床。

扉分の幅しかない長い通路。

左右の壁には等間隔で並ぶ絵画。

その奥には、豪華な椅子に座る母方のおじいちゃん。

私が生まれる前に亡くなった、写真でしか知らないおじいちゃん。

私がおじいちゃんを見つめていると、おじいちゃんは二コリと笑い、手招きをしてくれました。

私はその手招きに導かれるように一歩、中に入ろうと足を踏み入れました。

あと少しで絨毯に足が着く。

と、いうところで目が覚めました。


「おじいちゃんの夢を見た」


「そっか、写真を見てたから出てきたんじゃない?」


私が夢の話を母にしたら、何ともあっさりとした返事。

当時はあまり深く考えていなかったので、特にそれ以上は覚えていません。

ただ、中学生の頃、何気なくこの話を友人にしたところ、


「危なかったね、たぶんそれ、中に入っていたら、連れていかれてたかもよ?」


なるほど、そういう考え方もあるのか・・・。


サングラスを掛けて、ちょっと立派なソファーに腰かけて足を組んでいる素敵な写真のおじいちゃん。母が食器棚の上段をちょっとした祭壇のように飾り立てて供養しています。そんな母の日課は、毎朝コーヒーをお供えすることです。たまに私も参加しています。もしや気に入らんコーヒー出されて怒った?母に抗議してくれ。

ここまで読んでいただきありがとうございます。少しでも恐怖をお裾分けできら大成功です☆

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