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詩(短編)

作者: 少々


 私には導きの光があるのか

 足元ばかりを見つめ

 唾を吐き出す

 落ちているのか 落としたものか

 待ち人がいるかなど気にもせず

 休む足ヘさらなる怠惰を与え

 欲しがり病む心へ諍いを施し


 私には導きの光があるのか

 問う度に陶酔し

 影と手を繋ごうと可哀想ぶる

 堕ちたのか 堕とされたのか

 分厚い足裏の皮膚は

 図々しく 可愛く腫れ上がり

 鳴く



 このひ弱な背中を見てよ

 汚れた尻を

 ママも嫌だと匙を投げた

 そうだ ――鳴けよ


 私には導きの光が見ない


 オスでもないわ

 自ら光らない

 私には光がない

 みすぼらしい自尊心とこの肉


 心


 目


 指


 足



 生きていくには充分な

 私がいる


 


 私には導きの光があるのか


 私には私だけ



 つまらない語れるだけの物語もない

 面白味もない

 摘めば暴れる我が儘で怖くて怖くて


 弱虫な


 私だけ



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