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piece 1

 どうも、星野紗奈です(*^-^*)


 滑り込みでこちらの作品を投稿させていただきます。一応、MBSラジオドラマ短編小説賞用です。諏訪部さんと内田さんのこんな役聞いてみたいなーという完全な妄想から作り始めた作品です。話の流れ自体はずっと前から決まっていたのですが、なかなか書き出せず、締め切り最終日に投稿することに……(;´・ω・)

 全体をまとめるといつもの私の作品より少し長めですが、いくつかに分けますので逆に短く感じるかもしれません。また、一日で書き上げたので、大変読みづらいことが想定されます。こんな物語があったらいいな、というネタを置いているんだな、くらいのクオリティは覚悟してもらえるとありがたいです。


 それでも大丈夫だと言う方は、進んでください。なお、次の話からは前書きを書きませんので、ご了承ください。


↓それでは、どうぞ↓

♪ あの時の想い忘れない 僕ら何度でも描き出せるよ カラフルな未来 信じて ♪

 一月五日、土曜日、午後五時三十分。俺は駅前のとあるカラオケ店にいた。吉村直樹(よしむらなおき)、三十六歳。しがないサラリーマンだ。何故くたびれたオジサンが一人カラオケをしているのかというと、最近のストレス発散方法がこれなのだ。ちなみに、歌はそんなに上手くない。そう思いつつも、違う自分になれるような感覚が面白くて、なかなかやめられずにいる。

 俺は男性アイドルユニットが好きな方で、音域も合うから、こうしてよく歌っている。一人で若者の曲を熱唱していると同僚に知られたら、きっと笑われてしまうだろうなと思うが、歌っている間は気持ちよくて、そんなことも忘れてしまう。ちょうど一曲歌い終えたところで、部屋の扉をコンコンコンと三回ノックされ、女の店員が入って来た。

「失礼します、ニコニコポテトです」

 丁寧な動作で、山盛りのポテトがテーブルに置かれる。ありがとうございます、と小声で言って、俺は代金を払った。

「ごゆっくりどうぞ」

 彼女はこんなオジサンが一人カラオケをしているのを気にする様子もなく、そう言い残してすぐに部屋を出て行った。

 代金を渡したときに見た彼女の顔は随分と若かった。高校生だろうか。まだ若いのにバイトをしているなんて偉いなあ、と感心してしまった。まあそんなことより、今は自分の身のことを考えてストレス発散に尽力しよう、と思い、俺は再びカラオケに没頭したのだった。

お読みいただき、ありがとうございました!

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