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ファーストコンタクト
「私と一緒に、未来を倒してほしいの」
いきなり目の前に現れた女の子がそう言った。
髪が薄く茶色がかっていて、Tシャツにジーンズのオーバーオールを召している。
身長は少し高めだろうか160くらいありそうだ。
八重歯が特徴的で、全体的に幼さが残っているがどこか大人びている風でもある。
非情に整った顔立ちで、純西欧という感じではないが純和風でもない。
とにかくだ。
かわいい女の子が俺に話しかけてきた。
どこか緊張様子の女の子の気持ちを和らげるため。
俺は自然な笑顔で。
どこまでも真摯に応えた。
「I beg your pardon?」
彼女は少し驚いた表情を浮かべたが、とても心を惹きつけるような笑顔で俺に答えた。
「I would like to fight with the future against you!」
「Uh……I don’t know if your opponent is the future or me.」
いや倒すべきは未来なのか俺なのか、まずはっきりしてくれよ。