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「お主に行って貰う世界を説明しておこうかのぅ・・・といってもじゃ、元いた世界と殆んど変わらない世界じゃの・・・車が走っていて飛行機が飛んどるが、一つだけ違いがある。
それは・・・魔術師がおおやけになっとる世界という事が違いじゃな・・・」
神の唐突な説明を聞いて耳を疑う。
元いた世界で聞いていた、異世界の一つと酷似していたからだ。
ポーカーフェイスで普段から、驚きや苦しみを表情に出さないというより、敵対者に此方の状態を悟らせない為に身に付けざるえなかったのだが。
「眉一つ動かさんか?内心では驚いておるのに難儀な業を背負っとるな・・・魔術師が公になっとるには理由がある。それは・・・俗にいう魔法少女達がその世界で別の次元からやって来る侵略者と戦っているからじゃ・・・」
ベタだ・・・実にベタだ。
魔法少女というのが実にベタだ。
しかも、達ときた・・・魔法少女達が戦隊を組んで侵略者達と戦っているのが更にベタだ。