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ギフト  作者: 菓子の木
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1話

 いつものように仕事を終え、深夜遅くの東京の地へと帰還を果たした。

「影千代さん、夜食はなにを食べましょうか」

「お前食いすぎだぞ」

「別にいいんですよ」

「太るぞ」

「残念、月夜は太らない体質なんですよ」

 そもそも、こいつに食に関する常識が通用しないのは重々承知しているが、体質どうので太らないわけでは絶対にないと思う。

 そもそも太らない生物と言うのがきっと正しい。

「影千代さんこそもっと食べないと倒れちゃいますよ?」

「お前と同じ量食べてたら、そのせいで倒れてしまうということが、どうして分からないんだよ」

「きっと大丈夫ですよ」

 はあ、どこからそんな自信が湧いて来るんだよ。

「それよりも……」

「そうですね、何かついてきてます」

 俺は数メートル先に人気のなさそうな路地を発見した。

「ちょっとそこの路地に入るぞ」

「了解です」

 俺たちが路地に入ったとたん後ろを付いてきていた何者かが白い粉を撒き散らした。

 なんだ?

 ただの煙幕か?

 いや、それにしちゃ量が少ない……薬か?

「月夜! 息を、す」

 俺の体中から力が抜け硬いコンクリートに崩れ落ちてしまう。隣を見ると、既に月夜も同じように転がっていた。

 まずい、このままだとやられる。

 そんなことが頭をよぎったとき、

「そこまでだ!」

 という威勢のいい声と、そのあとにいくつかの足跡が続いた。

 今度は誰だ?

 俺たちを襲った何者かはすぐにこの場から立ち去り、俺たちは後から来た男たちに抱えられた。

 そして俺の意識が限界を向かえ、暗闇の中へと息を潜める。


というわけで、1話でした。

これから約二十話ほどお付き合い下さい。

至らぬ点が多々あるとは思いますが、少しでも楽しんでいただけていれば幸いです。

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