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“それ” は劣化チートおじさん  作者: バンブー
青少年編(前編)

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第83話 再び教会よ

 進路を少し変え、俺とコハルがお世話になったネバカア・アウターイースト・ガブリエル教会に到着する。

 五年ぶりに見る建物は昔と変わっておらず、懐かしさを感じさせた。


「こんにちは! お久しぶりです!」


 教会の中に入るなり、コハルが元気良く挨拶をする。

 しかし、すぐには返事が返ってこない。

 中では教会のシスター達が困った様子で、話し合っていた。

 その様子に顔を見合わせた俺達であるが、パーティー代表のロイスが話を伺う。


「すみません。何かあったのですか?」


 すると、シスターの中にいた年齢のいった神父が返事する。

 因みに俺は覚えているが、この神父は今も代わらなければ館長のはずである。


「!? これは旅のお方達、すみません今バタバタしておりまして……ご参拝を希望でございますか?」

「い、いえ、仲間の一人が体調不良で聖水を頂こうかと……それよりも何かあったのですか?」


 ロイスが訪ねると、神父やシスター達が困った表情で顔を見合わせた。

 間を置いた後に、神父は話し始めた。


「実はですね……教会の畑を荒らすゴブリンがおりまして」

「ゴブリンですか」


 神父の話を要約するとこんな感じだ。



①最近畑から盗みを働くゴブリン達が夜な夜な現れ被害にあっていた。


②神父・シスター達の奇跡で一時は追い払ったものの徐々に数を増やし、やり方も粗々しくなっていき危機感を覚え始める。


③冒険者ギルドに駆除依頼を送っている最中、館の児童がゴブリンが教会へ奇襲をしてくるかもしれないと子供達の中で、有らぬ噂が流れる。


④正義感の強い子供達が募り、今朝方ゴブリンの巣を探しにいった。



 経緯の説明を受けた。

 神父が更に付け加えた。


「子供達を探すと、私達の制止を振り切りシスターの一人も飛び出して行ってしまったのです。彼女はあなた方と同じように若く、見習いで……」

「なるほど、わかりました」


 一通りの話を聞き、ロイスが前に出た。


「僕達は冒険者です。子供達を探しそのシスターの子も捜索します!」

「「「え!?」」」


 話の早いロイスに、一同呆気に取られる。

 俺は慌てて静止した。


「ま、まてロイス! 一回皆で話し合ってからでも……」

「子供達が危ない目にあっているんだ。話している暇はないよ。僕らは弱きを助ける勇者だからね」


 確かに、相手が魔物でも最下級と言われるゴブリンだが子供が出てきて良い相手では無い。更にロイスは「それに……」と続ける。


「イット君にコハルちゃん。ここは君らの故郷なのだろう? 助けない訳にはいかないよ!」


 確かにここでお世話になったが、俺はあまり良い思い出はそこまでない。

 何てことは口に出さずに心の内へしまい、とにかく彼の気合いの入りようはわかった。

 すると、神父とシスターは驚いた様子を見せる。


「イット……コハル……もしかして君達! 数年前ここに居た!?」

「ど、どうも……」

「おお、立派になりましたね。誰なのか最初分かりませんでしたよ!」


 俺達のことを覚えていたみたいで、なんだか恥ずかしい。

 俺も世話になった恩はしっかり返したい。

 協力をすることになった。

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