07 ココロネノシロトクロ
僕はアリサさんを連れ、東京駅から大宮行きの電車を乗り継いで僕とアリサさんは『秋葉原』へと着いた。
5-10分もしないで直ぐ『秋葉原』駅に着いたので電車の椅子で隣に座るアリサさんの爆発する可愛さの威圧力に殺されずに済んだ。
電車の中でアリサさんの露出度の高い服の胸元で弾ける谷間に目を焼かれたのを今でも脳内画像フォルダに名前を付けて保存している……と、少しキモイ表現になっちゃったけど、そんくらいアリサさんの格好はヤバイ、僕だけじゃなく電車に乗ってる男達の目線もアリサさんに集中していたと思う。
……危なかった__もう少しでアリサさんの服装に殺されるとこだった……もしかしたらこの調子で帰りも一緒なんて事になったら嬉しいけど、意識が持たないよ……。
嬉しい悩みを抱え、僕はそんな事を思った。
大学の男とも手こうやって2人だけで遊びに行くのかなアリサさん、もしそうならその男とどんな会話に花を咲かせたり、どんな所に行くのだろうか。あれ?僕ちょっとアリサさんのこと気になってね!?
「っと!! ちょっとー? おーーい」
「わ、『わあっ!?』」
1人脳内ワールドに引きこもっていた僕の目の前にアリサさんの豊満な胸が現れる。
「なによ、私の服装なんか変? 駅ついたんだし早く早く!! プニティストアでも巡りましょうよ!! ほらほら、早く早く」
「わ、ちょちょ。アリサさーーん!!」
アリサさんにまた手を引っ張られ連れ回され、着いたのは駅からすぐのラジ館。
「ふふふ、さあ!! はしゃぐわよ! 晃也クン♪ せーっかくアキバに来たんだからめいいっぱい『プニティ』グッズ漁らないとね! 語りながら漁りましょ」
「え、ええ」
アリサさんがこちらを振り向きにっこりと笑う。素直に可愛い……3次元でもこんな顔出来るんだと、晃也は心の中でそう思う。
__まるで夢の中にいるようだ、あのアリサさんと一緒にプニティグッズを漁れるんなんて……。
エレベーターに乗り、2人の目的である『プニティ』グッズがあるオタク専門の中古グッズがわんさか溢れる、そんなユートピアへと2人は向かった。
◇
__ティロリ、ロリン。
入店音と共に流行りアニメの曲が耳へとダイレクトに入ってくる。
アニメグッズ専門店『アニマニア』へと、入店する2人。
「わぁー!! 相変わらず、すっごいわね」入るや否や、フィギュアが沢山展示されているショーケースを覗き込みアリサが喜ぶ。
指をさしてこう言った。
「みてみて、アニメ『飛んじゃったよ実咲さん』の実咲が展示されてるー〜 私、推しなんだよね!! きゃーちょうかわいい。むむむいいお値段ね……」
「あ、あはは」
「どしたのよ、アンタ楽しくないの?」
「い、嫌そうじゃなくてアリサさんすっごい楽しそうだなって……ほんとにアニメが好きなんだね」
「何よ、悪い?」
アリサさんが僕をジト目で睨み付けた。
(……どうしよう、今の言葉で気分を害させてしまったのかな……やばい凄い威圧感だ……こ、こわい)
「べべべ、べつに!! た、ただアリサさんが喜んでくれて僕も嬉しいなって!!」
タジタジで焦りまくり手をブンブンさせながら弁明を図る僕。
「そ、そう……次のコーナー行くわよ、晃也クン私プニティのラバストが欲しい」
「は!はぃい!!」
アリサは後ろを振り向き勝手に行ってしまう。
そして晃也直ぐにその後を追いかける。
(アリサさんが本当にアニメが大好きそうで良かった……夢のような出来事で心臓がバクバクしっぱなしだけど、……これなら、今日のデート楽しくなりそうだ!!)
「待って!! アリサさん!! 今行くよ」
「もー、早く来なさいよ!! ふふ」
__2人のデートはまだまだ終わらない。