表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星降る夜にひとときの願いを  作者: 黒田真由


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

32/35

EP.31

 悟が、唐突に言葉を発した。


「さて、そろそろ私は、お暇しようと思います」


 カシスオレンジを思わせた空の色は、漆黒に少しばかりダイヤを散りばめたような空に変わっている。


「すみません! 長居してしまって! もうこんな時間なんですね!」


 時間は、午後六時過ぎ。外は、晩ごはんを外食で済ませる人たちで賑わっている。

 涼太は、そんな2人に提案した。


「良ければ、晩ごはんを食べて帰りませんか? 良ければ、お作りします」


 そんな提案に、悟と叶奈は顔を見合わせた。


「ご迷惑ではありませんか?」


 悟が問う。叶奈も、それは申し訳ない気がするというのが表情に出ている。

 そんな二人に対して、涼太は明るい声で答えた。


「せっかくなので、もう少しお話したくて」


 涼太の言葉に、叶奈と悟は顔を見合わせてから、笑顔で頷いた。


「良ければぜひ」


 悟がそう言うと、叶奈も笑顔で言葉を発した。


「私も、もう少しお話したいです」


 二人の言葉に、涼太はにっこりと笑った。


「じゃあ、決まりですね。晩ごはん、何が食べたいですか?」


 涼太の言葉に、叶奈が答える。


「カレーが食べたいです」


 その言葉を聞いた悟は、大きく頷いた。


「いいですね。私もカレーが食べたいです」


 二人の返事に、涼太は大きく頷いた。


「では、カレーにしましょう! 甘口と中辛と辛口のどれがいいですか?」


 涼太がそう言うと、悟が申し訳なさそうな顔になった。


「すみません。私は辛いのがあまり得意ではなくて……。甘口でもよろしいでしょうか?」


 悟のその言葉に、叶奈はにっこり笑った。


「奇遇ですね。私も甘口派です」


 叶奈の言葉に、涼太もにっこり笑った。


「では、甘口にしましょう。ご飯は、炊いてあるのがあるので、それを使いますね」


 涼太はそう言うと、棚から鍋を取り出した。

 次に人参、ジャガイモ、玉ねぎ、茄子を用意する。


「茄子を入れるんですか?」


 叶奈が不思議そうな声を出す。

 叶奈の言葉に涼太は大きく頷くと、野菜を水道水で軽く洗いながらにこやかに答えた。


「茄子、カレーに入れると美味しいんですよ。ちなみに、シーチキンを入れても、おいしかったりします」


 涼太の言葉に、悟がニコニコしながら、大きく頷く。


「茄子もシーチキンもいいですよね。私がシーチキンを使う時は、野菜を鍋で軽く炒める際に、シーチキンの油を少し入れて炒めてます」

「僕もそうしてます! 美味しいですよね!」


 そんな二人の会話についていけず、叶奈は二人の顔を交互に見る。

 叶奈は、自炊自体はするものの、カレーの具材に茄子やシーチキンを入れたことがなかった。

 そんな様子の叶奈を見て、悟が微笑む。


「叶奈さんも、ぜひ試してみてください。美味しいですよ」

「僕もおすすめします。良ければぜひ」


 二人の言葉に、叶奈は大きく頷いて、ニコッと笑った。


「はい! 今度試してみます!」


 そんな会話をしながら、涼太はささっと野菜を切ると、鍋で野菜を炒め、その中に豚肉のこま切れを入れた。

 その後、さらに少し炒めてから、鍋に水を入れた。

 そこに、市販のコンソメを入れて、野菜と肉が柔らかくなるまで煮る。


「さて、そろそろルーを入れましょうか」


 涼太はそう言って、市販の固形のルーを手で大まかに割って、鍋に入れた。

 ルーが溶けると、カレーの良い香りが店内に広がり始めた。


「良い匂い」

「そうですねぇ、良い匂いです」


 叶奈の言葉に、悟も同意する。


「あともう少し煮たら、完成です」


 涼太は、そう言ってにっこり笑った。

 カレーを煮込む間に、涼太は手際よく平皿とスプーンを用意し、新しくグラスを用意して水を注いだ。


「水、グラスごと変えますね」

「ありがとうございます」

「ありがとうございます」


 涼太の言葉に悟がお礼を伝え、叶奈も悟の言葉に続いて、お礼を伝えた。

 グラスの準備を終え、少し談笑した頃合いでカレーが完成し、涼太はそそくさと器にご飯とカレーを盛った。

 てきぱきとテーブルにカレーが盛られた器を並べると、涼太はにっこりと笑った。


「お待たせしました! 完成です! どうぞお召し上がりください!」


 涼太はそう言って椅子に座ると、手を合わせた。

 叶奈と悟も、続けて手を合わせる。


「いただきます」

「いただきます」

「いただきます」


 涼太の言葉に続いて叶奈と悟も言葉を発すると、スプーンを手に取り、それぞれにさっそくカレーを口に運んだ。


「んー! おいしい!」


 叶奈はそう言って、顔を綻ばせる。


「これはおいしいですね」


 悟も、少し目を見開きながら、もう一口カレーを口に運んだ。


「お口に合ってよかったです」


 涼太は照れ臭そうにそう言うと、自身もスプーンを手に取り、カレーを口に運んだ。

 各々口にカレーを運びながら、和やかに談笑を続ける。

 夜は、穏やかに三人を包み込み、それでいて月と星が三人を柔らかく照らした。

 ゆっくりと時間は過ぎていく。まるで三人の談笑に聞き耳を立てているかのように。

ここまでご覧いただきありがとうございました(^ω^)

カレーについて、叶奈と悟は甘口派のようです( 'ω')

ちなみに、私は中辛派です( 'ω')

カレーって美味しいですよね(^ω^)

カレーにシーチキンを入れるというお話は、私の祖母のカレーの作り方からきています( ´∀`)

祖母がお肉を食べられなかったので、祖母がカレーを作る時は、いつもシーチキン入りのカレーでした(*uωu*)

たまに卵も散らしてあったりして、私はそのシーチキン入りのカレーを食べるのが楽しみでした(^ω^)

さて、心穏やかな夜を過ごした三人はこれからどうなるのでしょうか?

ぜひ続きもお楽しみください(^ω^)

感想、評価等いただけると励みになりますので、お手数でなければ、いただけると嬉しいです(。・ω・。)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ