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言葉の難しさ

最後の方、セーフかアウトか悩みながら書きました。

一応サービスシーンのつもりです(´・ω・`)


※3月28日、一部追記(説明不足と感じた為)

 話の流れは変わっていません。

 きちんとお礼を言えた女の子。

 その女の子に向けて、言うべきことがちゃんと言えて偉いねと褒めたイリス。

 すると、横に居た男の子―――女の子の兄―――が突然怒り出し、その勢いのまま女の子を連れて去って行った。

 残されたのは、困惑顔のイリスと、其れを気の毒そうに見つめる子供達。


(まあ、急に怒鳴られても意味が解らないでしょうね)


 イリスを見ると、訳が解らず少し涙目になってきていた。

 流石に放置できないので、場所を移してから私の知る事情を話す事にした。



「吃驚したでしょうけれど、あまり気にしなくても良いよ」

「で、でも…あの子、とても怒って……」

「私も其れは気になるかな。ユリアは何か知ってるみたいだし、教えてくれない?」


 フィーナとルナリアさんも気になるようだ。


「聞いてたと思うけれど、あの子は見下されるのが嫌いなの。嫌悪しているレベルで」

「其れは…はい。怒鳴ってましたし」

「あの兄妹は私が直接見つけた子達でね、その時に私も怒られたのよ」

「え?ユリアさんが?」

「そう。その時、私はガリガリに痩せ細ってたあの子達に声を掛けたの。一緒に来ないかって。すると、妹さんは声を出す元気も無かったみたいで、其れを庇って兄であるあの子が私を睨みつけながら思いっきり疑ってかかってきたのね」


 急に身形の良い人間が声を掛けてきたら警戒もするだろう。治安が悪い場所では無かったが、捨てられた子供が集まり易かったあの場所では、攫われる事が間々あったのだから。


「其れで私は、妹さんの方を見ながら「こんな状況のままじゃ可哀想でしょう」と言ったの。その時にね、あの子が「可哀想って言うな!」って怒ったの。「可哀想って言葉は、相手を見下していないと出てこないんだよ!!」ってね」

「それはまた何と言うか……強烈ね」

「でしょう?……私もまさか、年下の…其れも幼い子にそんな指摘されるなんて思ってもみなかったから、かなり驚いたの」


 呆気に取られたとは、まさにあの時の事を言うのだろう。


「でも、あんな事を言う様になる経験をしてきたって事なんでしょうね。特に“見下される”事に関しては、かなり過敏に反応するのよ」

「其れは解りましたけど、私が怒鳴られた理由がイマイチ……」

「あ、やっぱり?何となくそんな気はしてたけれど、イリスは自覚が無かったのね」

「え……?」

「言葉を選ばずに言うけれど、“偉い”って言葉は下に見ている(・・・・・・)相手に対して(・・・・・・)使う誉め言葉なのよ」

「え?いや、私そんなつもりじゃ……」


 少し目を見開き、動揺した様子のイリス。

 言葉の通り本人にはそんな気は一切無かったのだろう。


「でしょうね。でも、よく考えてみて。上司に対して誉め言葉を使う時に「偉いね」って言う?」

「………言えません」

「そうでしょう?…少なくとも、私は対等だと認識している相手にも言えない」

「「「……………」」」


 言葉というのは難しい。

 同じ意味でも、使う状況や相手によっては不適切になる。

 当然ながら、言葉は言った側の意図が聞いた側に正しく伝わるとも限らない。其れは知識の差が原因だろうと私は思っている。

 知っているか否か。そんな事は他人には解らないし、自分も解っているかどうかの判断はできない。何故なら“知らない”のだから。私だって知らない事の方が多い筈だ。


 私は音を遮断する結界を張った。


「日本で生活してる時にも、言葉で苦労した事無い?」

「「あります」」

「私も」

「まあ、日本語は難しいって言うものね。とは言っても、昔は比喩表現や言い回し、敬語やなんかが原因だった筈だけれど、私達が居た頃だと、ネット用語や若者言葉―――造語とかが原因になってたものね。後は本来の意味と違って使ってたり?」

「造語は解るけど、意味が違うってのは?」

「……よく聞いてたのは“全然”ね。本来は否定する時に頭に付けて“全然○○無い”っていう用法だけれど、“全然大丈夫”とか“全然オッケー”とか肯定する言葉を使う人が増えてたでしょう」

「其れはまあ…そうですね」

「で、問題なのは此処から。余りにも使う人が多くなってくると、そういった意味が辞典に書き加えられるのよ。実際に、今言った“全然”もある年に肯定する意味が加わったわ」

「……へ?」


 声を出したのはイリスだけだが、フィーナとルナリアさんも呆けた表情になっている。知らなかったらしい。


「因みに、最初に言い始めた世代だと、間に必要な言葉を省略して使っていただけなの。勿論、本来の意味を知ったうえで使っていたから何も問題は無いしね。でも、後の世代になるほどにニュアンスだけで使うようになったから、本来の意味そのままで使ってる人は少ない。表面上では通じる分、改めて意味を調べる人って居ないじゃない?…でも其れだと、些細なズレを認識する事無く使い続け、結果的に本来の意味すら捻じ曲がる」

「ニュアンスと言うと?」

「皆は心当たりって無い?言葉の意味を正確に説明できないけれど、どんな状況で使うかは説明できるとか」

「ある」

「かなり……」

「ありますね」


 程度に差はあれ、3人共心当たりがあったようだ。

 此処迄確信めいた言い方をしておきながら、無いと断言されたら羞恥心でどうにかなるところだった。


「私の言いたい事が解った?言葉っていうのは相手に伝える為に用いられるもので、伝わらなければ意味が無いの。でも、その意味をよく知らないままで好き勝手に使った挙句、意味そのものが変わるってのは本末転倒じゃない?……新しく出来た言葉ならその限りじゃないけれど」

「………まあ、言われてみれば」

「そりゃあね?仲間内なら好きにすれば良いのよ。極端な話、要は伝われば良いんだから、仲間内なら言語にすらなってなくてもね。でも、テレビとかの不特定多数の人々が見るメディアで、堂々と間違った言葉を使って其れが流行るのは、私としては不満だったわね。……まあ、私1人が声を上げた所で何にもならないから誰にも言った事は無いけれど」

「理解はできるし、言いたい事も納得はできるけど……確かに意味は無いでしょうね」

「結局、楽しければ良いやって人や自分に関係無ければどうでも良いやって人ばかりだからね、仕方ないね」

「……投げやりになってない?」


 ばれたか。


「コホンッ……色々と言ったけれど、私的にはイリスがあの子に言った事そのものは間違ってるとは思ってないから。だから、あまり気にしなくても良いって言ったの」

「え?でも……」

「だってそうでしょう?あの子はイリスよりも年下で、人生経験は言わずもがな。頭の良さって意味でも、体力的な意味でも、客観的に見てあの子はイリスよりも下と言える」

「……………」

「其れでも気になるのなら、今後気を付ければ良いのよ。イリスは今、あの子が怒った理由を“知った”のだから」

「そう…ですね」

「逆に言えば、あそこまで過剰に反応してしまうような過去があったって事だから、その点は解って欲しいかな」

「はい」


 根は素直で、他者にも優しいのだろう。

 私が言った事は、あの男の子が怒った理由だ。その内容に共感できるかどうかは聞いた人―――イリス―――次第。

 理由を知ったイリスは今、申し訳ないと思っている。人によっては、そんな事で怒るのかと呆れる人も居るだろうし、自分は悪くないと開き直る事もあるだろう。

 だからあの場に居た他の子供達は、気の毒そうな表情でイリスを見ていたのだ。


 言いたい事は言い終えたので、結界を解く。


「……ユリアって、頭良いわよね」

「へっ!?」


 唐突にフィーナがそんな事を言ってきた。


「や、だって私はそんな事考えた事も無かったし、気にした事すら無かったもの。そんな細かい事に気付くって、頭が良い証拠でしょう?」

「そう言ってくれるのは嬉しいけれど、私は頭が良いとは思ってないし、寧ろさっきの話は呆れられる内容じゃない?」

「えぇ?でも、ユリアさんは学院のテストは毎回満点でしたし、飛び級もして卒業したじゃないですか」

「あー……。記憶力…という意味ならその通りかもしれないけれど、其れだって必要な事と興味がある事だけなの。応用力とか発想力って意味では、私は並以下だと思ってるし」

「えー……?」


 未だ納得していないようだ。

 まあ、どう見られどう思われていようと事実は変わらない。

 昔から記憶力は良い方だった。……その気になれば。

 しかし、残念ながら新しい事を思い付くという意味では発想力が貧困なのだ。だから私は先人の知恵は凄いと思うし、最初に発明した人達をとても尊敬している。

 何事も一番最初が難しい。前例が無いのだから当然ではあるのだが……。

 とは言え、何か不便に感じ必要となれば思い付く事もある。私の発想力も所詮はその程度という事だ。

 そんな感じで説明すると……。


「んー…まあ、其処迄言われるとそうなのかなーって気になってきた」

「私もそんな気がしてきました」

「同じく」

「いやいや。だから、そんな気とかじゃなく事実そうなのよ」


 という私の言葉を受けて、3人は互いを見た後―――


「「「そういう事にしておきましょう(か)」」」


 ――示し合わせたかのようにそう言い放った。

 思う所はあるが、一応は納得してくれたみたいなので話は切り上げる事にした。


「ま、取り敢えず今日の所は帰りましょうか」

「あの、もう一度あの子に会って謝りたいんですけど」

「えっと…今日は止めておいた方が良いかな。多分、顔を見た瞬間に逃げちゃうと思うから」

「……そうですか」

「あれでも、此処に来た時よりも大分マシになってるの」


 此れは嘘じゃない。

 あの兄妹を連れて来た当初、妹の方はまだしも兄の方は周りの人間全てが信用できないからか、かなり疑り深く近付く人を威嚇していた。

 連れてくる前に「君達と似たような境遇の子達も多いよ」と説明していたのだが、皆身綺麗にしていた事もあってか全く信用ならなかったらしい。

 私も再度疑われたくらいだ。


「そんなに酷かったんだ」

「今でこそ他の子とも一緒に遊ぶくらいには仲良くなってるけれど、そうなる迄には結構時間掛かったのよ」

「大変だったんですね……」

「ま、過去の事はもう良いのよ。また来た時にはあの子も落ち着いてるだろうし、イリスはその時にもう一度話してみると良いんじゃない?」

「はい、そうします」


 まだちょっと落ち込み気味なイリスを皆で慰め、帰路に着いた。





 そしてその夜。


 イリス以外の3人でこっそり話し合った結果、イリスを元気付けようという結論に至った。のは良いのだが、何故か皆でお風呂に入るという流れに……。


(どうしてこうなった……)

「いやー、やっぱり広いお風呂は良いわね」

「此れだけ広いと、皆で入っても十分寛げますね」


 この光景に対し、私はどういう反応をするのが正解なのだろうか。

 きゃっきゃと姦しい輪に入るべきか、其れとも目の保養に全力を注ぐべきか、若しくは可能な限り見ないようにするべきなのか……。

 自分の身体で見慣れてきたとは言え、未だに他の人となると裸を見るのは気恥ずかしさが残る。ましてやこの面子は私の事―――元男―――を知っているのだから、(いや)らしいと言われるかもしれない。

 いや、言わなくとも心の中では思ってるんじゃ……等々、色々と悩む私の気持ちとは裏腹に、皆は私が一緒に居る事を気にしていない様子。


「ユ~リア」

「ひゃっ!!?」


 何時の間にか近付いて来ていたフィーナが、私の後ろから抱き着いてきた。考え事のし過ぎで気配に気付かなかった。


「背中流してあげる」

「や、其れはどちらでも良いけれど、耳元で言わないで」

「あら?耳弱かったの?」

「違うけれど、羞恥心が……」

「ふふ、可愛い」


 フィーナは揶揄いながらも、私の背中を洗い始める。

 私はというと、幼少の頃から洗われて慣れてしまっているので最早抵抗は無い。


「ユリアの肌って綺麗よね」

「え?…いや、未だ皆若い……って言うより成人もしてないんだからそう変わらないんじゃない?」

「いやいや、違うって。肌はすべすべで、色白で全く日焼けしてないし」

「ああ、日焼けに関しては魔力保有量が原因ね」

「そうなの?」

「そうみたい」


 エイミさんから聞いて知った話だが、魔力は身体に害のある物を本能的にある程度防ぐらしい。

 其れには太陽光―――厳密には紫外線―――も含まれており、日焼けし難くなるそうだ。其れも、魔力保有量が多ければ多い程その傾向が強い。

 人という器は変わらない為、“保有量が多い=密度が高い”という事になる。

 人に直接影響を与える魔法―――治癒魔法等―――が難しいとされるのは、此れが理由なのだとか。なら治療行為は?と、疑問に思う人も居たそうなのだが、他人の魔力という時点で拒絶対象となるらしい。

 では、私はどうなのか。

 今の所、私の魔力を拒絶した人は居ない。体内を調べる時も、治癒魔法を行使している時も。

 私の魔力がすんなり受け入れられるのは、魔力特性が理由か魔力保有量が多い所為なのかははっきりしていない。


「ふーん……でも、体形も良いわよね。腰の括れもはっきりしてるし、胸も…大きいし……」

「ひゃんっ!?」


 胸の話題になった瞬間、フィーナの声がやや低くなると同時に背後から思いっきり鷲掴みされる。

 つい今しがた迄背中を洗ってもらっていた事もあり、完全に無警戒だった所為で反射的に変な声が出た。


「ちょっ、こらっ、手を放し…ぅひゃっ!??」

「ダメでーす。私は今傷付いてるから、癒しが必要なのでーす」

「そ、そんな理不尽なぁ!!も、揉まないでぇ!!!」


 私の抗議もなんのその。

 フィーナは意に介さず触り続ける。仄かに感じる背中の軟らかさも、今の私には堪能する余裕が無い。


「ありゃ、またいちゃついてますよ」

「ですね。また仲間外れみたいです」


 と、此処でルナリアさんとイリスの声が聞こえてくる。

 またというのが気になるが、其れよりもフィーナを止めて欲しい。真後ろからガッツリ引っ付かれているので抜け出せない。

 私は2人に助けを求める。


「ちょ、見てないで助け…ぃやんっ!?」

「あー……フィーナさん悪ふざけはその辺で。ユリアさんの顔が真っ赤になってますよ~」

「なんて羨ま…もとい、けしからん胸を―――「ってい!」―――きゃっ!」


 暴走するフィーナをイリスが物理的に止めてくれた。私は息も絶え絶えに、フィーナを振り返る。

 というか、イリスを慰めようって話から一緒にお風呂へ入ろうという流れになったのに、私にばかり構っていては意味が無いのでは……。

 今、フィーナはイリスに「嫌がる事を続けちゃダメですよ」と叱られている。

 其処に、先程迄の暗い表情は無くなっていた。


(まさか、イリスの意識を逸らす為に……)


 ――いや、偶然だろう。

 結果が上手く転がったに過ぎない……と思う。

 何にせよ、イリスのお陰で助かったのでお礼を言う。


「はっ、はぁ…ふう。助かったわ、ありがとう」

「ああいえ…大丈夫ですか?」

「な…なんとか」

「減らないんだし、別に良いじゃない」

「ダメです!」

「……へ~い。でもさ、2人も思わない?」

「「え?」」


 フィーナの急な振りに、イリスだけでなく傍に来ていたルナリアさんも驚く。


「だって見てよ、ユリアの顔!肌!髪!!何処も綺麗だし、形だって整って……」

「………?」


 フィーナが熱弁を始めたかと思いきや、途中で不自然に固まる。

 その様子を不思議に思っていると―――


「ちょっとそのまま!」


 ――突然指を伸ばし、様々な角度から私の顔をその指越しに見始める。


「……やっぱり」

「??………何が?」

「あのね、ユリアの顔って左右対称なのよ」

「えーっと?」

「普通、人の顔って左右非対称なのよ。パッと見で判る人と判り難い人の差はあるけれど、目の大きさが違うとか、鼻が曲がってるとか、唇の形が歪んでるとか……兎に角、必ず何処かが左右で違うの」

「「!!?」」

「其れは…聞いた事はあるけれど……」

「でもね、ユリアの顔って完璧と言える程に左右対称なの。其れこそ、人形みたいって言葉そのままな感じで」


 人の顔が左右非対称というのは聞いた事がある。まあ、顔に限らず身体もだが。

 フィーナ曰く、私の顔は目や鼻や口の大きさから配置、形に至る迄全てが左右対称になっているらしい。勿論眉毛も。


「そっか、だから人によってはユリアを怖がっていたのね」

「……そんな人居たっけ?」

「あ、確かに居ました。ユリアさんが居ない時にですけど、視線が合うと緊張するって言ってる人とかちょっと怖いって言ってる人とか」

「私も聞いた事ありますね」

「えっ…ちょっとショック」

「作り物めいた美しさって事でしょ」


 其れは誉め言葉なのだろうか?


「まあ其れは其れとして、羨ましいって話よ」

(あ、戻るのね……)

「特に髪の毛!何でこんなに艶があるの?…ひょっとして、シャンプーとかも作ってる?」

「え?いや、作ってないし、使ってるのも貴族向けではあるけれど普通に販売されてるやつよ?」

「……嘘でしょ?素でそんな艶が出るなんて………」

「ああいや、さっきの話が関係するのだけれど……」


 改めて魔力保有量の話をする。

 そして、魔力は髪の毛にも宿るのだと説明すると、何となく察したようだ。


「其れじゃあ、私達は普通に手入れを頑張らないといけないのね」

「今はそうだけれど、鍛えればこれから魔力保有量は増えるんだし、そう悲観しなくても」

「はっ!そうよね!これから頑張っていけば良いのよね!!」

「ふふっ…そうね」


 残念そうな表情から一転、希望に満ちた表情へ変わった。

 ルナリアさんとイリスも、心なしか嬉しそうにしている。2人共やる気が増したようだ。


「さて、続き…しよっか」

「ふぇ?」


 間抜けな声が出た。


「洗ってる途中だったじゃない」

「――あ、じゃあ私もお手伝いを」

「――なら私も」

「え?いやいや、もう良いでしょ?」

「まあまあ、遠慮せずに」

「そうですよ」

「任せてください」

「いや、ちょ、もうじゅうぶ…やぁー!!?」


 ガシッと掴まれ、逃げられない状態に。

 結局私は、身体の隅々まで皆に洗われるという事態に陥った。


 何だ()んだ言いつつも、イリスの元気が出たようで何より。…まあ、私の羞恥心が爆発しそうになったけれども……………。


ブクマと評価、ありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 「全然大丈夫」「全然OK」に関しては「異常・不都合は無いか」と言う相手の推測、心配を打ち消す「(異常は)全然(無いから)大丈夫」と言う形式で普通に使われてたはず 「会話の流れとして相手の質…
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