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第3話 真相は闇の中さっ!





 さぁ!あなたはこの謎の真相を解き明かせるか!!


 えっ?騙されただけだろうって?

 いやでも見ろよ。この外見。

 水面に反射して写った顔は確かに整ってるぞ。

 チートは貰えなかったが、いや寧ろ呪いとも思えるユニークスキルのせいで、前より弱くなったが、外見だけは一級品の物を貰えた。

 うーん、どういう事なのか…


 まぁ、悩んでても仕方ないよね。

 異世界に来たらなりたいものがあったんだよ!


 「よし、冒険者になろう!」


 あっ、そこの君!無理だろとか言うな!

 思ってても口に出しちゃいけないよ!

 さぁ!気を取り直してー!

 てな訳で!人間がいる街までレッツゴー!!




──────────






「街は?人は?どこですかー!!!」


 行けども行けども景色は変わらず、辺りは草原が広がる。

 とおーくの方に森が見えるんだけどさぁ、いや、あそこまでマジ遠いよ。

 いやしかも、別に森が目的地じゃないし!

 街よ!人よ!どこだぁー!!


 でも、うん。まぁ、これでも運がいい方だと思わなくっちゃね。

 この世界、魔物とか居るだろうし遭遇してないだけ、マシマシ。

 いやー、にしてもまずいなぁー。

 もう日が暮れてきたよ。ハハハ、ハッ!


 ぐぅー


 お腹も空いてきたよ!ハハハ、ハッ!


 気は元々狂ってるよ!気にしないで、そこは!


 まぁ、ふざけるのもこのくらいにして、マジで肌寒くなってきたな。春とはいえ、夜になっちゃえばこのまま草原で横になって寝るのも厳しいかもしれん。


 ん?あれは!


 小屋?小屋か!?いや、しかも近くに道もある!!


 おおおおぉー、人恋しさマックスな俺が今直ぐ向かうぜ!待ってろよ!!




──────────





 小屋の前に着いた。

 いや、正確には小屋じゃなかった。

 ちゃんとした家っぽい建物だった。小屋にしては大きい。

 遠くから見たのと、複雑な形じゃなく、ただの四角形の建物だったから見間違えた。


 取り敢えずノックしてみるか、


 コンコン!


「すいませーん!だれか居ますかー?」


 中から足音が聞こえる。

 ノックをしてまもなく、ドアが開いた。


「誰だい?ここは宿屋だからそんな事しなくてもいいんだよ?」


 そして、出て来た人物がそう教えてくれた。


「ここは宿屋?」


「あぁ、宿屋だよ!バルザークとルデリアスの間は馬車で一日がかりでも行けないのに、今まではその間に街どころか宿屋もなかったからね。まぁ、それはその間のこの草原地帯が魔物があまり出ない地帯で、野宿しても殆ど問題がないからだったんだけどね。でもないよりある方がいいだろう?だからここで宿屋を始めてみたってわけさ。」


 そう教えてくれた人物は恰幅の良いおばちゃんだった。

 いやーけど、そっかー、宿屋かー。んー、困った。うん、そう。そうなんだよ!!











 お金がない……








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