表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/7

間違った決意

この学校は今年開校したばかりで、生徒数も少なく、尚且つ両親が経営しているからまぁ早い話がコネで編入させてやる。ということだった。


だが、条件が一つ。

それは女子生徒として通うことだった。

今まで放任してきたから、我々にも責任があるが、それでもなんの代償もなく、無条件で通うなんて虫が良すぎる。とのことだった。


それにいずれは、跡を継がせる予定なのに一般教養すらわかっていないロクデナシに継がせるわけにもいかん。とも言われた。


両親の言うことは最もだった。

オレがやってこなかった結果がこれだ。

何かの漫画で読んだ、これが等価交換というやつだ。何かを得るためには何かを犠牲にしなければいけない。


だから、オレはその条件を飲んだ。

今、思えば上手く乗せられた気もするが、あながちその予想は間違ってなかったと思い知らされるハメになる……


しかし高校に進学できず、この数ヶ月、ただ、自堕落に生活していただけで希望なんてなかった。

不幸中の幸いというか、オレは女顔であったため、格好を変えて化粧でもすれば女性だと言ってもおかしいことではなかった。


かくして、去年の10月1日から、オレは河野智花としてこの学校、青藍(せいらん)高等学校に通うことなった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ