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禁書庫って、入っちゃダメだから禁書庫なんじゃないの?

ごめんなさい、ちょっと中途半端な所でおわってしまいたした。

はいはい、特別生について分かったことがありま〜す。

 まずは、選択式の授業を受けられる事、最低限はどれも受けてもらうらしいけどね、それと、専用研究室の使用権限、これは魔術の研究なり、魔道具なりとかなり豊富な物を我流で研究出来る、これが一番楽しそう。

 後は、ホームルーム、集会等は、特別生専用の教室でやるとの事だが、特別生は私を合わせて全七人だ。

 しかも、私は特別生の最年少だそうです、だからと言って何も出ないけど。

 それで、今私は特別生の教室の前に立っている訳だ、何故かと言うと、分かると思うが自己紹介等のためだ。

 別に、そんな事しなくてもいい気がするのは、自己紹介する本人ぐらいのものだろう、周りからしたらその人の事を何もわからないのでいいめいわくである。

「すー……ハー……」

 緊張感が……ふう、吹っ切れれば良いかな。

 ナナも居る事だしね。


「入って〜」

 先生に言われて教室に入ると、当たり前の様に視線がこちらに向いた。

「じゃあ、自己紹介してね」

「はい、私はルナ・アートステントです、それと、こっちが侍女のナナです、よろしく」

 ナナは何も言わずに頭を下げる。

「……えっと、それだけ?」

 ん?他に言うこと何かあったかな?

「それだけ、とは?」

 女の先生、リューズ先生を見て首を傾げる。

「えぇっと、得意な魔法とか、戦闘スタイルとか……あったら冒険者のカードとか?」

 ああ、そんな事も言わなきゃいけないのか、知らなかったな。

「えぇと……私は雷魔法と風魔法、治療魔法が使えます、戦闘スタイルは……う〜ん、特に無いです」

 雰囲気を察したのか、次はナナが喋り出した。

「私は、水魔法、火魔法、治療魔法が使えます、よろしくお願いしますね」

 先生は何故か唖然としていた、何かおかしなことでも言ったかな?

「三つも属性を持ってるの!?」

「え?ええ、そうですが……」

 困惑してドギマギしている所、ナナが耳打ちで教えてくれた。

「(三属性持ちは五万人に一人での割合なんですよ、だからかなり珍しいんです)」

 そうだったのか、どうりで先生が驚いていた訳だ。

 でも、生徒達はそうでもなさそうだな……あれ?黒髪黒目が多くない?なんで?この世界だとどっちかしか無いはずなのに……。

「ふう、落ち着いた。じゃあみんなもお願いね」

 すると、一人づつ立ち上がり、自己紹介を始めた。

「俺はリュウト・スズキだ。使える属性は死霊、召喚、時空以外の全てだ、ここに居る黒髪黒目の奴らは全員そうだ。後、俺達勇者だからこの学園の生徒の中で一番強いぞ、それと、俺はEランク冒険者だ」

 ふぅーん?そのステータスで?

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 リュウト・スズキ 12歳 レベル1

 種族・人族

 職業・勇者


 ステータス

 体力 240/240

 魔力 170/170

 攻撃力 110

 防御力 120

 精神力 110

 素早さ 120

 運 50


 スキル

【剣術・低級】【火魔法・低級】【水魔法・低級】

【風魔法・低級】【土魔法・低級】【氷魔法・低級】

【雷魔法・低級】【光魔法・低級】【闇魔法・低級】

【魔法付与・低級】【威圧・低級】


 ユニークスキル

【聖剣】【ステータス増加量アップ(中)】【勇者】

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 弱く無い?そんなんで学園の生徒で一位だったら私がダントツだわ。

「あ、そうだった。私、Cランク冒険者」

 忘れてた忘れてた、これ言った方が良かったよね?コイツちょっと自信過剰でムカつくし。

 カードを見せると、皆信じられないと言った顔で私を見た。

「ぁ……ぁ……」

 さっきまで偉そうだった勇者(笑)が口をパクパクさせている、金魚の真似?うわ、似てる似てる……やばい、ここで笑ったらイメージが崩れる……。

 必死にポーカープェイスを続ける私を他所に、このクラス全員が冒険者のカードを見ていた。


 元に戻ったのは、授業開始の鐘が鳴った時だった。

「ああっ!みんな!急いで授業に行って!私も早く行かなくちゃ!」

 みんなバタバタして授業の教室に向かった。

 ……あ、何処にどの教室があるか教えてもらってない……目か耳とかに魔力通したら何か出来ないかな……?

 まずは目、っお?おお?少し通すと目がとても先まで正確に見える様になった、もっと通すと、視界が浮かんで、好きな場所に動かせる……これ便利!

 《スキル・【超越視覚】【千里眼】を入手しました》

 おお?スキルを手に入れたぞ?こんな事で手に入るなら、他の五感にも出来るんじゃない?

 耳、鼻、味覚……は必要か?後は触覚ぐらいかな?

 《スキル・【超越聴覚】【超越嗅覚】【美食家】【危機感知】を入手しました》

 ちょっとまて、私の感覚おかしくなってない?目も多分四、五キロ先なら動いてる蟻も見えるし……。

 ていうか、さっきから音がうるさ過ぎる、めっちゃいい匂いもするけど……。

 あーもう!スキルは切れないし!処理し切れないよ!

 《スキル・【超速処理】【並列思考】を入手しました》

 わーい、何かいっぱいスキルが手に入ったぞー、あ、でも本当に楽になったかも、これもスキルのお陰?

 ……何か忘れている様な……あ!授業!

「ナナ!早く行こう!」


 何故か、私は教室ではなく校長室に居る。

「という事で、お主は別に必ず授業に出なければいけない訳ではないのじゃ、じゃからお主は図書室で本でも読んだ方が魔法の技術が上達するじゃろうな」

 おいぃ……先生の意味無いじゃん、私は校長をジト目で見る。

 まあ、わざわざもう知ってる基礎を学ばなくてもいいなら安いものだろう。

 この状況を簡単に説明すると、あの後走って教室に向かう→たまたま校長室から出てきた校長にバッタリ会う→校長室で一連の事を話す→今の状況ってわけだ、一連の事というのは、校長が先生に学ぶより独学の方が私は上達する事、図書館の禁書庫の入室許可証のバッジを貰い、何故か私に紫の花の髪留めを付けてくれた、そして、今は図書館に向かっている途中だ。


 図書館に入ると、本が開かれたまま顔に乗せて寝ている人が居た。

「くぅー……くぅ……」

 ちょっと、ある部分が大きい紫髪の女の人だ。

「ちょっとー、起きて下さ〜い」

「くぅー……くぅ……」

 むっ、ならこれでどうだ!

「起きろーー!!!」

「ふぅあっ!?な、何!?」

 やっと起きてくれたか、びっくりし過ぎじゃない?

「ああ、生徒さんね、先生に言われたの?辞書ならあそこ、まさか私目当てで来た訳でもないでしょう?」

「ええ、それは勿論。要件は、禁書庫の立ち入りの許可です」

「……貴方、何故禁書庫の存在を知っているの?」

 目つきが鋭くなった、その豹変ぶりに少し冷や汗が出る。

「こ、これなんですが……」

 私は校長に貰ったバッジを見せる。

「ああ、校長のお墨付きね、着いて来なさい」

 そう言ってメリーさん(この人の名前)に着いていく。

 突然、角で止まり、魔力を流したかと思うと、壁が無くなった。

「ほら、今のうちに貴方も魔力を流しなさい」

 言われた通り魔力を流す。

「これで貴方はもう私の許可を貰わなくても好きな時に入れるわ」

「ありがとうございます、メリーさん」

「お姉ちゃんって呼んで?」

「え?なん……」

「お、ね、え、ちゃ、ん、って呼んで?」

 ……逆らえない、これはダメだと悟ったので、素直に呼ぶことにする。

「……メリーお姉ちゃん」

「キャー、可愛いっ!よしよし、あー、もう!私の可愛いルナちゃん〜」

 突然私を大きいそれに押し付けて、ナデナデ、ナデナデナデ、うっ、い、息が……出来るわ、でも、やっぱデカイ。

「はぁ〜、こんなに可愛い娘にお姉ちゃんって、お姉ちゃんって!」

 両手でほっぺを抑えながらクネクネ変な踊りをする。

 ……大丈夫かな?この人……。

「これからも二人の時はお姉ちゃんって呼んでね?絶対よ?」

 妙に絶対の部分を強調していた。

 そんなにお姉ちゃんって呼んで欲しいのか。


 禁書庫は、色々な物があった。

『魔法の適正がわかる!貴方の才能はどの魔法?』なんて物や、『風属性の極意!これをマスターすればドラゴンでも倒せる!』とか、『これで君も大魔導師!新魔法の開発に必要な事』なんて凄いものもあれば、『魔力操作の真の力、君はこれを知っているか!?』なんて物もある。

 中でも、私が一番気になったのは、突然発光した題名のない本だ。

 中身は……あれ?何だろうこれ……変な文字だ、世界共通語でも無ければ、精霊界語や、龍界語でもない。

 精霊界語や龍界語は、本を見てたらいつの間にか覚えていた。

「ふぅむ、これ借りていこう、後はこれと、これと、これも」

 私が手に取ったのは、他には『風属性の極意』と、『魔法の適正がわかる!』と、『新魔法の開発』と『魔力操作の真の力』だ、まあ、全部だけど……人の生まれた時から覚えている魔法が適正の全てではなく、後天性に手に入る物もあるのだ。

 よし、これを呼んでしまおう!

次回は明日投稿です、間違いを指摘して下さったお礼です(*´ω`*)

ボソッ(書けるかな……)

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