表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/28

大物と対決!

幾ら不定期だからと言っても、流石に間が空きすぎですよね、なるべく更新出来るように頑張ります。

 両親の親バカが収まった所で、王都の街を観光することになった。

「さあ!行きましょうルナ!まずはお洋服を見て……」

 などなど言っているが、母様や、家は貧乏貴族ですよ?そんなお金あるはずないじゃないですか……。

 この事に母アメリアは全く気づかない様子。


「ああ、これも似合うわぁ、うーん、こっちも良いわね〜、あ!これもこれも!全部似合うわ〜、

 洋服屋で、服を着せるだけ着せられた私はちょっとグッタリしています。

 母様は、お金がない事に気付き、店員に謝っていた。

「大丈夫ですよ、その服の内3着だけ貰ってやって下さい。可愛いお嬢さんに着て貰えればきっと洋服も喜ぶはずです」

 オゥ、何といい人なんでしょうか、何気に私の事褒めてるし、母様が満面の笑みになってまたどれがいいか探し始めた。

 身体を動かすより、じっとしている方が何倍も大変だと今知った。

 グッタリ気分一段階だった私は、更に二段階グッタリ度が上がって、超グッタリになった。

 どうでもいいが、度合いは、グッタリ→結構グッタリ→超グッタリ→滅茶苦茶グッタリ→死ぬほどグッタリの五段階だ。

「はあ、はあ、母様、待って……」

 そうだ、風魔法で低空飛行すれば疲れないかも。

 という事で、魔法陣を展開、私の身体を軽くして、下から斜め前に風を吹かせる。

 ーギュオオオッ!ー

「あ、調整ミスった……」

 一瞬で空高くまで登った私は、慌てることもなく風を調整し、ゆっくりと下降して行き、気づかずにスキップする母様の後ろに付いた。

 ふう、一時はどうなるかと思った……。

 前後で風の調整でもいるのかと思ったが、身体は真っ直ぐ立っている感覚だった。

 まあ、速度調整できる航空のコンベアの上に乗ってる感じかな?

 でもこれ、出来ると滅茶苦茶楽だなぁ〜、もう疲れてる時は全部これで移動しよう。


 付いて行ってもしょうがないと、バカ兄と父様は武器屋に寄っていたらしい。

 待ち合わせの場所には、もう既に2人が待っていた。

 バカ兄は相変わらず何処でも不良やってます、年中反抗期かな?

 対する父様よ、貴方は仏の様な笑顔ですよ、バカ兄も少し見習いなさい。


 また母様の膝の上にちょこんと座っている私は、ちょっとだけ追い風を吹かし、馬車を少し加速させる。

 そんなに変わらないか、そんな事を思っていた時期が私にもありました。

 この馬車、行きの半分の一時間で屋敷に着いた。

 速いわ!何でチョロっと追い風を吹かしただけで一時間も短縮されるの?風そんなに強くしてないよ?

 ……あ、知らず知らずの内に馬車に向かい風が自動で避ける様にバリアみたいなのが構成されてたわ、でも、それにしても速いって……。


 帰ってくると、家が借金取りのゴロツキに囲まれている、なんて事はなかった。

 まず、借金すらしてなかったけどね。

 部屋に戻ると、ナナが待機していた。

「あ、ナナ大丈夫だった?」

「はい、ちょっとフラフラしてたまにボーッとする程度ですから」

「それ良くないから!安静にしてないと!」

「大丈夫ですよ、治療魔法で治しますから」

 絶対大丈夫じゃないって……。

 その後は、ナナに魔法が使える事を話した。

 すると、

「凄いですね、お嬢様!2歳で魔法が使える子なんてお嬢様以外に居ませんよ!一番偉い魔術士の賢者様だって、魔法が使える様になったのは5歳みたいですよ?だから、お嬢様は凄いんです!」

 天井にビシッと効果音が鳴るかと思う程真っ直ぐに人差し指を立てた腕を上げた。

「あ、ありがとう、ナナ」

 でも私、接近戦の方が得意だと思うな……。


 4歳になって私は、隠蔽スキルについて分かった事があった。

 例えば、ステータスの偽造や、気配の隠蔽、他にも、魔力を隠す事も出来た。

 母様に聞いた事だが、魔術士はその人の漏れる魔力で実力を測るそうだ、なので、わざと弱く見せておいて、実はあんたより数倍強いんだよ!なんて事も出来るし、魔力で居場所を特定されたりもするらしいから、少しも出ない様に隠蔽した。

 私は夜コッソリ屋敷を抜け出して森に行き、魔物を狩る様になった。

 成長したお陰で、体術も少しづつ感覚を取り戻し始めた。

 雷や風を纏った状態で蹴りや突きを入れると、オーガ程度なら楽に風穴が開く。

 オーガって、鉄より柔らかいけど、硬い皮膚の持ち主らしいんだよね、我が事ながら恐ろしや……。


 そのお陰で、私は身体強化というスキルと、その他諸々スキルが増えた。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ルナ・アートステント 2歳 レベル8

 種族・兎人(人狼 龍人 鬼人 エルフ)

 職業・魔法拳士


 ステータス

 体力 700/700

 魔力 1300/1300

 攻撃力 200

 防御力 140

 精神力 300

 素早さ 380

 運 250


 スキル

 【風魔法・上級】【雷魔法・上級】【治療魔法・中級】

 【隠蔽・低級】【鑑定・低級】【魔法拳・中級】

 【身体強化・中級】【暗視】【魔力感知】【気配察知】

 【魔力操作・低級】

 ユニークスキル

 【紫雷】【疾風迅雷】【加速】【風切流体術】

 【金剛化】

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「あれ?何か知らないのが増えてる……でも、最近いつでも明るいなーと思ったら、スキルのお陰だったのね」

 金剛化?何じゃこりゃ、使ってみるか。

 …………何か変わったかな?試しに脚を叩いてみる。

 ーキンッキンッー

 何で金属叩いた音がするの?私の身体、金属になったの?

 ……でも、身体が銀色になったりはしてないから、身体がとにかく硬くなるのかな?いいね!一点特化したら凄いことになりそうだ!

 ホクホク顔で帰ろうとすると、影が私を覆った。

 上を見ると、赤いドラゴンが私をみて居た。

『下等生物よ、なぜ我が領域へ足を踏み入れている?』

「あ、喋れるんだ、ごめんごめん、すぐ出るし、もう来ないから」

『待て、誰が只で返すと言った?』

 えぇ〜、戦うの?まあ、問題は無いだろうけど……多分。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 237歳

 レベル56

 種族・赤竜(レッドドラゴン)


 ステータス

 体力 3400/3400

 魔力 1300/1300

 攻撃力 13000

 防御力 110

 精神力 970

 素早さ 1001

 運 50


 スキル

【竜咆哮】【竜の吐息(ドラゴンブレス)

【火炎魔法】【竜牙】【逆鱗】【豪腕】

 ユニークスキル

【最後の灯火】【諸刃の剣】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

防御よっわ!でも攻撃高っ!

一発喰らえば即死は免れない、でも、気配を消せばあいつは私を見失う。

なら、全力の攻撃で決めて行かないと不味いな。


……そこまで速くはないな、なら攻撃を避けて……うわっ!

赤竜の攻撃地点から、凄い衝撃波が発生し、私は吹き飛ばされた。

マジか、スキルなし、単純な攻撃力だけで途轍もない威力だ……避けてからのカウンターとは行かないな……。

疾風迅雷、このスキルは、風纏いと雷纏い両方同時に発動した物の強化版で、素早さだけ4倍になり、その他は2倍になる優れものだ、ただし、体力と魔力は変わらない。

私はドラゴンに向かって低速で向かう。

攻撃する瞬間に、全力で後ろへ回り、一点特化の金剛化で蹴りをお見舞いする。

さて、どれ位減ってるか……

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 237歳

 レベル56

 種族・赤竜(レッドドラゴン)


 ステータス

 体力 2243/3400

 魔力 1300/1300

 攻撃力 13000

 防御力 110

 精神力 970

 素早さ 1001

 運 50


 スキル

 【竜咆哮】【竜の吐息(ドラゴンブレス)】【火炎魔法】【竜牙】【逆鱗】【豪腕】

 ユニークスキル

 【最後の灯火】【諸刃の剣】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

大体1150ダメージか、後二発で行けるな。

もう一丁!低速で向かい、後ろに回ろうとするが……尻尾が目の前に迫っていた。

「ッ!!」

あっぶなかった……危機一発だ……尻尾って結構自由自在に動くんだな……。

距離を取り、観察する。

同じ攻撃は喰らわないか、ならば!

俺は雷で作った分身をドラゴンへ行かせ、さっきと全く同じ動きでドラゴンの注意を分身へ惹きつける。

その隙に俺はドラゴンの土手っ腹を蹴り上げる。

よし、後一発……ってうわっ!

それまで防戦だったドラゴンが攻撃へ転じてきた。

素早さは余り私と変わらないので、避ける事は出来るが、衝撃波がさっきよりも広範囲かつ強力になっている。

避けるので精一杯だ、だが、やられてばっかりじゃ居られない。

風魔法で空は浮き上がり、私の使える最大威力の雷魔法を詠唱する。

ドラゴンは飛ぼうとするが……出来ない、最初の一撃は、翼の付け根を狙って、折ったからだ。

だが、ドラゴンはそんな事お構い無しに飛んきて、分身を(・・・)切り裂く。

実は、飛び上がる時、木の中で分身体と入れ替わって居たのだ、なので、本命は木の中からである。

「喰らえっ、覇天雷撃(ライデン)

ふう、もう死んだな、体力ゼロだし。

にしても、さっき急に強くなったのはなんだったんだろう……。


尻尾を引きずって帰る頃には、もう屋敷は大慌てだった。

「どうしたの?」

「ああ、ルナお嬢様が居なくなって……ってお嬢……様?それは何ですか?」

「何って、ドラゴンだけど」

「ああ、今はそれより皆様に知らさねば……」

そう言って執事さんは何処かへいってしまった。

私は少し焦げたドラゴンの上に座っていた。

「「ルナ(お嬢様)!」」

ナナと両親が真っ青な顔で迎えてくれた。

私を見るとホッとして、私の座っている物を見ると、ナナは失神した。

両親はポカーンとしている。

「る、ルナ?これはどうしたの?」

恐る恐る母様が聞いてきた。

「今朝倒してきたの」

「「「……えぇーー!?」」」

揃った使用人までもが、一斉に声を上げた。


それから一悶着あったが、余り焦げていない頭部は剥製にして家に飾られる事になった。

お肉はみんなで美味しく頂きました。

それともう一つ、両親の親バカ度が急上昇した。

ちょっと長くなっちゃいましたね、読んでくれてありがとう(๑>◡<๑)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ