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動き出す運命と身体を蝕む○○○

えっと、久し振りの投稿で悪いんですが……なぜこうなった!?

この回、結構シリアス成分含んでます、タグにはそんなものない(それに作者の中でも無い……)はずだったのに……何故?何故何故何故何故何故?


わっかんね/(^o^)\



それと、文字数2700程度です、どう?

お昼を食べ終わったから、ナナと一緒にお出掛けをする。


「ナナ、どこに行く?」

「そうですね……この前見つけたお店で、美味しそうな匂いがしたところがあったので、そこに行きましょう」

「いいね!お菓子……じゅるり」


結構期待しながら私の先を先導するナナへ着いて行く。

大通りを歩いていると、偶にロリコンに話しかけられる事以外は全部大丈夫だ、全然大丈夫じゃない気もするけど大丈夫だ。

大通りは、色々なお店が建ち並んでいるのであちこちから良い匂いがする、その中でも大きく、綺麗な色合いのお店からパンの匂いがしてくる。


「ここです、パン屋さんなんですが、カフェみたいなものなんですよ?」

「へぇ、美味しそうなお店だね、建物がパンなのが特に」


そう、このお店……外見は特大のパンなのだ、本当に美味しそう。

出来立てっぽい色なので、騙されて食べる人もいそうだ、いる訳な……って居たぁ!?


「……なにあの人?」

「……あの人は気にしなくていいそうです」


お店の人からの言葉だそうなので、大丈夫そうだ。

中はフワッと香る木の匂いと、焼きたてパンの食欲をそそる匂いが漂っている。

外はあんまり並んでなかったのは何でだろう?


「早く買って食べよう!」

「わわっ、待ってくださいお嬢様ぁ」


ナナの腕を引っ張り、列に並ぶ。

メニューを見ながら何を頼もうか考える。

あれ?ロールパンって、クロワッサンじゃない?久し振りに食べたいな、後は……特殊な製法をすると、実の中の蜜がとても美味しくなるシロップがかけられたホットケーキ的なもの。

どっちにしようか悩む!

む〜ん……と腕を組んで考えていると、ナナが2人でそれぞれ頼んで、半分こすれば良い、と言われた。


「それだ!ありがとうナナ!」

「ふわわっ」


ぎゅうっと抱きしめる。

ナナは背が高いので、私の顔はナナの首にギリギリ届く。



頼んだホットケーキと、クロワッサンを半分こにし、ナナと分けておやつとして食べる。

クロワッサンは、地球までは行かないものの、かなり美味しい、あの硬いパンよりこっちがいい気もしたが、高いし偶に食べるから美味しいのだろうと割り切った。

一部の貴族は毎日これを主食にしているようだが……。


一方のホットケーキは、シロップとフワフワのケーキがバッチリ合い、思わず笑顔になるようないい味だ。

口の中が至福です。


「あー、美味しかったぁ……ありがとう、ナナ!」

「いえいえ!大丈夫ですよこのくらい……(お嬢様の笑顔頂きましたっ)」


最後は小さくて聞こえなかったが、顔を赤らめながら何故かガッツポーズをしている。

手を繋いで歩くと、メイド服でないナナと私では姉妹だ。

試しにちょっと呼んでみよう。


「お姉ちゃん」

「……え?何ですか?」

「お姉ちゃん!」


満面の笑みでなナナに向かってお姉ちゃん、と言う。

勿論周りに聞かれたら嫌なので島へ転移済みだ。


─ぼたぼたぼた……─


「うわっ!どうしたのナナ!?母様!母様ぁ!」


鼻血が地面の草を赤く染める。

急いで母様を連れて来ると、ここではなく、屋敷に連れて行くと言っていた。

ナナは大丈夫かと聞くと、大丈夫よ、と言っていたが、家の子、自覚させた方が良いのかしら……とか言っていた。

何をですかね?魔法が使えるのは自覚してますよ?


その後、ミスティさんがやって来た。

大事な話がある、って言ってたけど、何だろう?



「ルナちゃん、あの子誰?」

「誰って、私のメイドですけど……」

「違う、本当に気づいてない?」

「な、何をですか……?」


本当に何のことかわからない、何故そんな事を言われるのだろうか……。


「あの子、人間じゃない」

「というと?」

「あの子は参怨眼、大昔に絶滅した……いえ、姉さんが危険と判断して絶滅させた種族。発生条件は……大きな憎しみを持った魂の憑依」

「え?でもナナは普通の……」

「それはそう、参怨眼は2つ目の人格、自由に変わることは出来ない。発現条件は宿り主の一番の不幸、しかも宿り主は最終的に必ず破滅の道を辿る。発現しているかどうかは、胸に出てくる3つ目の目があるかどうか、その目は、透視、読心、状態異常の任意発生と、多岐に渡る」


嘘……今は鼻血の出過ぎで気絶してる子が、そんなに大変な事態だったなんて……。


「とても難しいけど、分離させる方法はある」

「それは!?」

「運命を操る事、神もそう簡単には出来ない、下、中、上級世界は勿論、最上級世界の域を超越した存在にしか許されない秘術」

「その世界って何ですか?」

「下級世界はここ、中級は天使や悪魔の世界、上級は創造神を筆頭にとした普通の神の世界、最上級世界は……神と、因果と、光と闇、そして宇宙を作った、既に誰も居ない最初で最後の神帝の住処だった虚無の世界」


……なんか凄そう、って言うか、それってとても難しいんじゃ……?

それに、ミスティさん神妙な顔をしてるから、直ぐに出来ない、下手したら何百年も掛かる可能性があると考えていいかもしれない。


「別に、そこまで難しくはない。運命に干渉する、と言うことは、何百本も滅茶苦茶に絡まった毛糸をきちんと解いて玉にするくらい難しい、でもそれは自分の命の危険が伴っている事を含めた場合、神は不老ではあっても不死じゃない、神は殺す事もできるけど、完全なる不死身の身体になったルナちゃんなら、数本の絡まった糸を解くだけでいい話」

「なら出来そう……?」

「ううん、でも今は無理。ルナちゃんはまだ覚悟がなってない、運命を操作する、というのは、運命の管理者となる事と同様、並みの覚悟、精神、苦労では到底耐えられずに過労死する、でも、そうとわかっても、ルナちゃんの覚悟が変わらないならば、その時は…………」















「私も死ぬ気で手伝う」


私の事を、そこまで思ってくれてたとは思わなかった。

うん、私は今後死ぬかもしれないけど、でも私はナナを助けたい。

だって、ナナは私の大切なメイドさん……じゃなくて、親友なんだもん。

だから私は頑張らなきゃいけない、いけないんじゃないんだ、私がそうしたいから、そうなって欲しいからやるんだ。

必須条件は、ナナに参怨眼ってやつが発現しない事。

もしなってしまった場合は、破滅へ向かわない様にする事。

もし……いや、これを考えるのはやめよう、ネガティブ思考は出来る事もできなくするよ!


「ミスティさん、ありがとう!」


私がギュッと抱きしめると、ミスティさんは優しく頭撫でてくれた。

今更だけどさ、男の面影ゼロだよね、もうどうでもいいけど。


「ま、先ずは何をすれば良いの?」


ドキドキしながら聞いてみる。


「まずは、普通に生活する中で、人の運命の糸の絡まりを見る為に……はい」


私の目に何か温かいものが入る。


「これは?」

「神様が少しだけ使える、因果を曲げる力、これで人の運命を見る事ができれば、次のステップ」

「が、頑張ります!」


私はふん、と腕に力を込めて頑張ります、のポーズを取る。

ナデナデ、ナデナデ。

やっぱり撫でるんだね、ミスティさん。


さって、ルナちゃんはこれから運命を操作する為に色々とするみたいです(白目)

タグにシリアス追加しておきます。。

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