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休日(世界はそれどころじゃない)

はい、無双回……ゲフンゲフン、接戦の前にほのぼの(だと作者は思う)を挟んでみました。

次回吸血鬼が…… ☆彡 ←になるかな?

 あの後、あの世界(魔界と言うらしい)から帰ってきた私は、校長に事を報告しようとしたが、帰ってきていないようなので、実家の近くに()を移動させた。

 母様にカーミラ(私の妹)とこの島へ来て貰い、この島には落ちる事がないように結界が張ってある事を実演し、ミスティさんや、母様は見えるようなので精霊達を紹介した。

 精霊達を紹介した時は余りの数に驚いたようだが、直ぐに偉い偉いと褒めてくれた、手があったかいなぁ……。

 まだ5歳なので、優しく撫でられると寝てしまいそうになる。

 しょぼしょぼしてきた目を(こす)り、カーミラの相手をしているからくつろいで来て、と言いミスティさんに連れて行って貰った、あの人の事についてはなにも言わなかったんだけど、ああいう性格の人だし仕方ないね。

「あぁ〜う〜」

 私に抱えられ、にぱにぱしながら手を伸ばすカーミラ、かわいいねぇ、ほっこりするねぇ……。

 幸い、ここは食べても問題ない(というか逆に身体能力が上がってしまうような)魔法薬の材料になる薬草や、芝生もフッカフカで毛布のようであり、24時間いつでも精霊達が日向ぼっこをしているような場所だ、勿論これを引き抜いて食べても問題ないのだが、女の子なんだし余りして欲しくない。

 まあ、木はスベスベの気持ちいいものだし、酸素も十分にある、そしてどこにも怪我をする要素がないから心配する要素はないのだが……赤ちゃんを放っておくのは人間としてどうかと思うのでしない、もう人間じゃないけど。

 ぷくっとお餅のように膨らんだほっぺをぷにぷにと突き、魔法で八色の弾を作りふわふわと浮かせる。

 これは攻撃性は無く、触ってもなんともない。

 まあ見た目だけを真似た魔力弾だ。

 カーミラはそれに興味を持ったようでそれを掴もうと一生懸命になってまだ小さい手をブンブンと振り回している。

「うあっ、あぁ〜……だうっ!」

 パシン!と炎を模した魔力弾を潰……していなかった。

 何とカーミラは、私はこうなった後は消滅するようにしていたのだが、それを我が物とし魔力を消費して維持しているのだ。

「えっ!」

 流石に驚いた、犬の獣人は他よりも異常成長が早いので、今の実年齢は私と同じ2歳ほどだろう、身体はまだ発達の途中で、二足歩行が出来る一歩手前辺りだろう。

 ……これは言葉を話せるようになって、魔法に興味があったら教えてあげないとカーミラの才能が可愛そうだ、あくまで本人が興味をもったら、なので他の事をしたいのならば無理強いはしない……って、まだ先の事なのに何を考えているんだ、私は……。

「あうっ!だぁ!う〜、う〜」

 そんな考え事をしている私を放り、カーミラは魔力弾全てを操って遊んでいた。

 もう一度言う、魔力弾全てを操って(・・・・・・・・・)遊んでいた。

 ナンデ?何で魔力涼しい顔で操ってるの?魔力尽きてもおかしくないよ?我慢してるような顔じゃないよ?心の底から思いっきり楽しんでるよ?

 ……ちょっと待て、落ち着こう、こんな時は深呼吸。

「すーっ……はぁーっ……」

 大丈夫、途中で過呼吸になったりはしてないからそこまでの動揺じゃないはず……ないはず!

「ふぅっ、【鑑定】」

 魔力弾を生み出す→カーミラが異常な魔法の扱いを示す→驚き過ぎて混乱する→結局鑑定する事で解決しようとする←いまここ。

 出てきたのは驚きのステータスだった。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 カーミラ・アートステント 0(2)歳 レベル1

 種族 犬人

 職業 大魔導士


 ステータス

 体力 140/140

 魔力 57/670

 攻撃力 53

 防御力 95

 精神力 164

 素早さ 85

 運 500


 スキル

【天才】【希望の星】【精霊視】


 ユニークスキル

【魔導の心得】【魔法の心得】


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 む?これだと若干弱く感じるな、スキルの数が少ないせいだろうか?

 詳細情報は今度みるとしよう。

 と言っても、さっきのは【魔導の心得】【魔法の心得】のどちらかだろう、子供にしては膨大な魔力もこのユニークスキルが関与していると見ていいだろう、まあ魔力だけは私よりズバ抜けて凄い、私の場合はステータスの成長に補正がかかってるから上昇量が激しいだけだ。

 おっと、そろそろ魔力がヤバイから止めさせないとな。

 私は魔力弾を(つま)み、消して行く。

「たぁうぅ……」

 口を尖らせてしまっているが、こればっかりは仕方ない、赤ちゃんの内に気絶なんてされたら成長に影響が出るかもしれないんだ、こればっかりは私とてどうしようもない。

「もう少し大きくなったらやろうね」

「あぅ……あい!」

 ん?やけに素直だな……もうちょっと駄々をこねるかもと思ってたんだけどね。

 私は今島の端っこに足をぶらぶらさせ、カーミラを膝に乗っけている。

 落ちはしないけど足を出す事はできるのだ、私の指示の元だけど。

 万が一ここから落ちたとしても問題ない、まず落ちる事自体が出来ない。

 なぜかと言うと、島の地面より外は結界によって重力が横向きになっているのだ、無駄に高性能なこの結界、もうなんでもアリなんじゃなかろうか。

 だから飛び出した瞬間重力によってこちらへ戻されるのだ。

 足は大丈夫、でもこれ以上体が出たら容赦無く島以外の重力の向きが変更される。

 ……私もやってみた事あるけど、あの風魔法て浮く時とは違うふわっとする浮遊感が苦手だ、全身がぞわぞわ〜ってなって鳥肌が立つ。

 ああ、カーミラは可愛いなぁ……幼い心で笑顔なのが特に。

 はぁ、この子の為にもあのクソ吸血鬼ぶっ殺さないといけないな……頑張ろう(使命感)。


最後物騒な事言ってましたねぇ……ドラゴンなボールの(ブ)と(ロ)と(リ)と(ー)がつく人の名言が出てくるかも。

お祭り騒ぎだぞー(棒)


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