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憤怒の熊 1

休みですが……読者の皆さんに楽しい!と思ってもらえるよう頑張ります!

 あの装置、取得経験値は8倍にしているものの、勿論レベルが上がると必要経験値も上がる訳で……マックスまでは大変だ……。

 レベルの設定を思い出し、ちょっと落ち込みながら学園へ向かう。

 と、校長に呼ばれたので付いていく。

「何か用?校長」

「お主最近口調が素になっておるのう……まあよい、お主魔道具の開発しておるじゃろ?」

「してますね」

「そろそろ学園内で魔道具の出来を競い合う祭りがあるでの、全学年で一人一つは作る事になっておるのじゃ、じゃからの、何か展示して良いものをわしに提出してくれんかの?」

 む……まあ適当に作ればいいかな、チェーンソー的な剣でも作ればいいかな。

「わかりました、でも約束してください、絶対に変な顔しないで下さいね、後変な事も言わないで下さいね」

「それは……」

「い、わ、な、い、で、く、だ、さ、い、ね」

「……はい」

 笑顔は強い、色んな場面でつかえるね。


 早速研究室で製作に取り掛かるが、チェーンソーの構造なんて欠片も知識がないから適当だ。

 先ずは適当に伸ばしたミスリル二つと柄を液化魔力タンクへ放り投げ、暫く待って出来た剣を取り出す。

「最近大物と戦ってないなー」

 普通の鍛治師はこんな事考えないが、鍛治師でも普通でもないルナに言うのはお門違いというものだ。

 そしてチェーン状にしたオリハルコンと先の尖ったミスリルを出来た剣と共にまた液化魔力タンクへ放り込む。

 するとあら不思議!さっきまで離れていた部品同士がくっついたではありませんか!

 ……まあいつものことだよね。

 剣に付与するのは『強靭』のみ、本命はチェーン部分を支える歯車だ、これには『回転』だけ。

 部分別でも同じ物の一部には変わりないので、二つ以上は絶対に付けないようにする。

「まあこれでもいいでしょ」

 鑑定してみる。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 チェーンソード

 レア度・超希少

 製作者 ルナ・アートステント


 説明

 二つの刃に挟まった鋭い切っ先が回転し、対象を引き裂く。

 柄はトゥレントを使用し、柄以外は殆どがミスリルで出来ている。

 性能だけでなく値段もバカにならない。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 よし、じゃあ怪しまれないように明日持っていくかな。

 ナナはミスティさんに浮島へ連れて行って貰っているが、ふと思い出したから折角だし行ってみる。

「ただいま〜」

 ガバッ

 誰か……じゃなくて、こんな事するのミスティさんしか居ないよね。

「何してるんですか……」

ルナちゃん成分(活動エネルギー)の補給」

 私を抱きしめながら頬擦りをするミスティさんにされるがままになりながらも疑問に思った事を聞く。

「前々から思ってましたけど、活動エネルギーって何なんですか?」

「……世の中知らない方がいい事もある」

 何それ……ジト目でミスティさんを見上げていると、また撫でられた。

「あ、そうだ。なんか姉さんが『やっぱり魔王は一人じゃないわよね!悪魔系の種族でランダムな子一人抽選で魔王にするわよぉ〜!』とか言ってたから、本当に魔王生まれたと思う」

 ミスティさん毎回思うけどさ、声真似もだけどテンションもめっちゃ似せてるよね、大変そう。

「何でそれを私に?」

「うんと……まあ伝えた方がいいかと思ったから」

「ミスティさん、ありがとう」

 笑顔でお礼を言う。

「ズッキュン」

 自分でそういう事言うのかな……普通……まあ人の常識だしね、神様が当てはまらないのも無理ないか。

「どんな子になったんですか?」

「実は……事もあろうにどんな種族からも嫌われる呪いを持った子で、魔術に長けた老死霊魔術師(エルダーリッチ)っていうアンデットの上位種なんだけど、最初から老死霊魔術師(エルダーリッチ)だった所為で、それ以上上位種なんてないから、違うのになっちゃったの……名前は魔導植物(グリモア・プラント)という弱点が身体の中にない変な植物が出来ちゃったの」

 えぇ……あんまり触りたくないな、関わりませんように関わりませんように……。

「あ、そうだ、ミスティさん強い魔物がいる場所知らない?最近ちょっと面白いのなくて……」

「だったらさっき冒険者ギルドで憤怒の熊(ラース・ベア)の討伐依頼があったから行ってきたらどう?」

「そうする、ありがとうミスティさん」

「ズッキュン」

 またもや自分で口にするミスティさんに少し呆れつつ、冒険者ギルドに向かう。


 ギルド内は何やら騒がしかった。

 耳に入ってきたのは、S級冒険者が来たとの事、どうでも良いね。

 さっさと憤怒の熊(ラース・ベア)の討伐依頼を剥がしてっと。

 受付のお兄さんにこれを持っていき、許可をもらう。

「君なら大丈夫だろうけど、気を付けてね?」

「大丈夫よ」

 そうそう負けないでしょ。


 場所はクリーヴィル草原という場所で、王都から馬車で3日程度かかる場所だが、私は脚力だけで行ける……けど地形が凄いことになるので、転移で目的地の近くへと来た。

 ここは前ダンジョンコアを拾いに行った時の通り道で、偶々依頼の場所に近い所へ転移できた。

 見渡すが今のところ何も居ない……本当に何も居ない。

 魔物は勿論野生動物も見当たらない、これは憤怒の熊(ラース・ベア)の影響だろうな。

 散歩ついでに周りを探索する。

 っと、お?この洞窟何かいるな、まあ十中八九憤怒の熊(ラース・ベア)だろう。

 これは討伐なので、最初から全力で行くとしよう。

 周りに生えて居た|騒音茸の胞子を風魔法で洞窟内に飛ばし、木の枝に雷で火をつけ洞窟の中にぶん投げる、と同時に直ぐに自分の耳をペタンと顔に付けて爆音から身を守る。

 直ぐに怒った憤怒の熊(ラース・ベア)が出てきて戦闘になった。

 怒りか、スキルか、又は両方によって右腕が左腕の2倍以上大きくなっている。

 元は違ったのだろうが、バランスが良く体勢を崩す事なく私に向かって右腕を振るう。

 コイツの主流は右腕を主力とした特化型、ただし左腕、両足も使ってくるため警戒が必要そうだ。

 ゴリラのような移動方法だが、それが更に相手を焦らせる、以外にスピードも速いのだ、避けられなかったら……なんて考えたらそりゃ焦る。

風刃(ウィンドカッター)』で牽制しつつ憤怒の熊(ラース・ベア)に隙ができるのを見計らう。

 ……ここ!

 突き出された右腕を受け流しながらあの手袋(凶器)の爪を出し、憤怒の熊(ラース・ベア)の土手っ腹を切り裂く。

 これで少しは動きが鈍くなるだろう、と思ったが鈍くなるどころか逆にパワーもスピードも上がっている。

 何でだ?憤怒だから体力が減るだけパワーアップするとか?いやいや……ないよね?

 前のドラゴンみたいに囮戦法は使えない、でも私だってただレベルだけが上がった訳じゃない。

覇天雷撃(ライデン)

 予備動作や硬直がなくなった『覇天雷撃(ライデン)』を憤怒の熊(ラース・ベア)の攻撃を避けながら直撃させる。

 よし!これでアイツは瀕死に……煙が薄れて来た地面に憤怒の熊(ラース・ベア)の姿は無く、代わりに真上から途轍もない量の殺気を感じた。


「あっ……」

 グシャァァッ!


さてさて、ルナはどうなってしまうのか!?

次回をご期待下さい!

(↑やって見てないみたかっただけ)


それと一万九千PV、五千ユニークありがとうございます!

ブクマも99です!それと今日クリスマスですねε-(´∀`; )

100行ったら作者からの遅いクリスマスプレゼント的な話作ろうかな?

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