経験値供給装置っ!
更新出来ずすみませんでしたm(_ _)m
リアルが色々ありまして、書く暇が取れなかったんです、許してください。
今日から冬休みなのでなるべく更新します!
む〜……装置に倒されると経験値が入らないし、かと言って自分であの嫌悪の塊を倒すのも嫌だし……。
うぅ〜ん……ん?
そうだよ!登録するんじゃなくて、効果をこれ自体に付ければ良いじゃん!
私あったま良い〜……そんな訳ないか、何でそれに気づかなかった……。
「よし!作るぞー!」
……とは言ったものの、一番肝心な部分の材料が揃ってない、まあ一つはスラさんの生成する白金で事足りるけど、他は魔力を維持する為に、大気中から魔素を集めなきゃいけない、ならミスリルでいいかと思ったら大間違いだ、まあそれは何とかするとして、問題はもう一つ。
「どうやってあの入り口を全部塞ぐか……」
そう、一番の問題はあの入り口を塞ぐ事だ、機会では小さくて隙間がかなり空いてしまう、なのでそれを塞ぐ為の何かを見つけなければいけない。
「……」
真剣に悩む。
「……」
石や魔力、魔物の素材ではどうにもならない。
「ピュイピュイ」
自分を圧縮して小さくなったスラさんに声をかけられる、ちなみに色はよりテカテカした白金色になった。
え?真空にしたいならあそこの隠し通路ごと空間を隔離すればいい……?
「……それだ!」
「ビュッ!?」
「でも隔離しちゃうと魔素が……」
「ピュピュピュ」
ダンジョンの最奥にあるコアを使う?所持者の最大魔力以下を一定時間で設定しただけ生成する?
「スラさん先生……いや、賢者スラさん、ありがたやー」
スラさんを高い場所に置き、両手を合わせて頭を下げる。
「ビュッ」
そんな事しないでって?……わかった。
「じゃあどこのダンジョンコアが良いの?」
「ピュー」
絶死大陸の中にある『幽魂冥界』って場所にあるの?ふぅん、なら行ってみますか。
本で少し読んだけど……絶死大陸って、名前通りアンデットしか居ないのね、さっきから「ゔぁー」「カラカラ」って煩い。
でも一向に襲って来ないんだよね、なんでだろ?
アンデットは死者が蘇ったものだから攻撃されないのかな?でも生者を憎むし記憶は消えるはずだし……。
考えててもわかんないか、まあいいや。
スラさんの案内の下、『幽魂冥界』って場所に来た。
ここって洞窟のダンジョンとかじゃなくて遺跡みたいなものなんだね、苔が沢山生えてるけど石が積まれてる、けど崩れそうで怖い。
ここでも魔物に襲われず、遂に最下層直前まで来てしまった。
……今まではボスだけ襲って来たから、ここも倒さなきゃいけないんだよね……え?ここまでのボスはどうしたかって?私の渾身の一撃で倒れました。
ーギギギィ……ー
長らく開けられていなかったであろう扉の音が響き、中の部屋に目を向ける。
「……誰?」
中は普通に家みたいになっており、ゴワゴワした布団で誰かが寝ていた。
「ぐぅ……ぐぅ……」
漫画か!と突っ込みたくなるような寝方をしている角の生えた男の子……まあ13歳かな、そんな子が寝ていた。
「お〜い、起きてー」
「んぁ……あぁ!?誰だお前ら!俺の家に何の用だ!」
ここが家?……可哀想に、ってかここマジで家なの?
「ここダンジョンだけど、本当に家なの?」
「え?何を言って……はぁ!?何で俺の家が洞窟になってんの!?……って、角あるし!やったぜ!神様ありがとう!」
……この反応って、転生者じゃない?この世界の人は神様ありがとう!なんて急に言わないし、さっきから私以外に驚きっぱなしだし、面倒なので、そそくさとダンジョンコアのある部屋に向かう。
「おい!そこのうさ耳幼女!俺と一緒にここに住まねえか?」
……話題振られたぁ!ってか幼女言うな!まあ帰る家があるので無理ですね。
「無理だよ、ここのダンジョンコア回収したら帰らなきゃいけないから」
「なんだと!じゃあ俺も連れてけ!」
「やだ」
「なんでだよ!」
「人にものを頼む時は『お願いします』でしょ?」
「うっ……お、お願いします」
とは言ったものの、付いてくると面倒くさい事になりそう、例えば研究室の設備を壊すとか。
いそうろうになんてなられたら目も向けられない、まあ家賃取ればいっか。
「はぁ……街に行ったら適当に冒険者にでもなってよね、養う気なんてないし」
後ろからえぇー!とかなんとか聞こえたり聞こえなかったり。
冒険者ギルドに連れて行って、登録を済ませたのを見ると直ぐに研究室へ直行。
ダンジョンコアって取ってもダンジョン自体には余り影響ってないんだね、崩れるとか生態バランスが崩壊とかするのかと思った。
早速装置を作りにかかる。
どう組み立てるのか、どんな部品が必要か、全く分からなかったのでスラさんにやって貰った。
いやぁ、型が直ぐに作れるし、組み立ても自由自在、しかも知識が途轍もないスライムなんてスラさんしか居ないね!
後は装置に効果を付与して、ダンジョンコアと連結させて、設置するだけ。
先ずは効果。
『真空』『持続』『経験値8倍』『経験値振り分け』の効果を付け、経験値振り分けというのは多分装置には必要ないからこうなったのだろう。
試しに見てみるが、私は一番肝心な事を忘れていた。
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怠惰君
レア度・神器
製作者・ルナ・アートステント
説明
経験値を稼ぐためにルナちゃんが作った装置。
ある程度の空間を真空状態にし、ダンジョンコアと連結する事で永久機関が完成した。
これの稼働中、近く者は呼吸は出来ない、逃れられねば待つのは死のみ。
効果
『真空』『持続』『経験値8倍』『経験値振り分け』
『劣化無効』
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「神器になるって事忘れてた!」
そう、不完全とか、どこか壊れていた訳でもなく、神器になる事を忘れていたのだ、だって、見つかったら後々色々ありそうじゃん……まあこれは見つからないから良いけど。
早速設置する。
私はまあ半年くらい呼吸しなくても大丈夫だけど、さっさと空間を隔離する。
すると、みるみる内に指定した空間が黒く覆われ、黒い壁が無くなった後は綺麗に切断された岩が塞がっていた。
ちゃんと別次元に行ったみたいだ、少し心配していた、魔物が発生しなくなる、なんて事はないみたいだ、その証拠に経験値が入っている。
偶に一気に上がるのは複数体発生したからだろう。
勿論スラさんにもちゃんと経験値は送られているはずだ。
「私も進化できるかな」
「ピュピュイ!」
できるよ!早く進化したところ見たい!だって?私も進化した自分見たい!早くレベルマックスにならないかな……。
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