スライム進化!
すいませんごめんなさい、ちょっと色々ありまして、更新遅れました。(。-∀-)
それと1万5千PVと四千ユニークありがとうございます!
これからもこんな作者ですが応援してくれると嬉しいです
(−_−;)
学園内では、休み時間のようで生徒が皆んな歩き回っている。
「おい!ちょっと待てよ!」
何だ……?振り向いて違う人だったら嫌なので振り向かないのが一番いいと思っている。
で、肩を掴まれるのが定番なのだが、正直鬱陶しい。
「……何」
振り向くと最初に出会った自称勇者が居た。
勇者が魔王に用があるのは定番だけど、そんな感じのノリじゃない。
「お前全然授業に出てる所見ないけど、どこ行ってんだよ!」
「それは言えない」
だって校長に誰にも言うなって言われたもんね。
「な……何だと……」
勇者にはどこがどうなったのか自分が下に見られたように思ったらしいが、勘違いは仕方ないし、余計煩くなるだけなので言わない。
「けっ、決闘だ!俺はお前に決闘を申し込む!」
「やりたくないから断るね」
周りは私が断るとは思っていなかったらしく、呆気にとられた顔だ。
何が嬉しくて決闘なんて受けなきゃいけないんだ、私は忙しいんだ……暇を潰すっていう大変な仕事(そんな訳ない)があるんだから。
「という訳で私は行くよ?私に決闘を申し込むのはレベルが三十程度になってから来てね」
今じゃデコピンで戦闘不能になっちゃうからね。
……あぁっ!!凄いの思いついた!思い立ったが吉、早速研究室にレッツゴー!
さっき閃いた物とは、今私の上で寛いでいるスラさんを圧倒的に強くする方法が思いついたのだ!
取り敢えず、強化には進化させるのが一番、スライム種は進化先がとても幅広い、属性は何にでもなれて、一点特化した凄いスライムもいれば今と性能は同じで金色になっただけのスライムになったりと、様々だ。
試作品を作ろうと思うが、スラさん知識で、魔物は大量の魔力を消費して進化するらしく、それ相応の魔力を込められる物から探さなければいけない……筈なのだが、魔力を液化出来るなら固体化できるんじゃね?って事で液化した魔力をどうにかこうにかして固体化させる為に、型に流して更に魔力を流したり、魔力で結界的な物を形成して、その中に液化魔力を入れたりしたが、出来なかった。
「はぁ……出来ない……」
ミスリルを齧る?吸収?しているスラさんを見ていると、何かを見落としている様な気がする……。
「むむ……何だろうか……」
ミスリル……は追加効果を付与、そしては魔力の通りを良くするだけで魔力を溜めるタンクにはならない……ん?タンク?タンクは何かを溜める物、魔力を吸収……そうだ!液化魔力を溜めてある装置にスラさんを入れて、進化出来るまで吸収させれば良いんだ!
「スラさん!あの魔力を全部吸収するんだ!」
「ピュイ!」
液化魔力はあれじゃ足りないので、満タンになるまで入れた。
魔力を入れる場所からはタンクが見えなかったが、ちゃんとスラさんが見える場所で見てみると、ぷかぷかとスラさんが浮いていたのが超面白い、丸で栓を抜いたお風呂のようだ、吸ってるのはスライムだけど……。
おぉ〜?ちょっとずつだけど透明度が上がってる?スラさんこれどういう事?
「ピュイ!」
ふむふむ、これが純粋な魔力だから蓄える程透明になると、でも純粋な魔力ってなんぞ?
「ピュイ!ピュピュピュイ!」
ふむふむ、魔力は普段余分な物が混じっているせいで液化しないのか、空中を漂っているのは魔素という魔力の素で、それはあっても意味はないと、でも生物が取り込む事で魔力となって特殊な現象、魔法が発動出来ると……ちょっとまて、スラさん博識すぎじゃない?ねぇ、擬人化したら教師やろうよ、絶対わかりやすくてみんなスラさんを崇めるよ。
「ピュッ!」
え?それは教えたら世界が混乱するから言わないって?……この子本当にスライム?
「ピュ……ピュイ」
そろそろ進化したいって?進化って自力で出来る物なの?
「ピュゥ」
質問が多いって?でもお礼に答えてくれるの?ありがとう、スラさん。
「ピュゥ、ピュッピュイ」
進化したいって願えばいいだけ?私も出来るって?どうやって……ってそれも教えてくれるんだ。
先ずは魔力を最大の3倍蓄える、その次に自分のレベルを最大にする、その時に進化出来ると、スラさん先生、マジパネェっす。
でも当分先かな、レベルまだ全然だし。
あ、もう進化し始めてる。
それから15分かな?私の体内時計狂ってるからどうかは知らないけど……スラさんは外見は液体から透き通った鉱石のような見た目になり、種族は聞いてみた所『プラチナスライム』という種族になっていたらしい。
まあ、スライム種は進化先が分岐してて何十種類もあるので、これから進化することもあるかもしれないのだそうだ。
スキルは【白金創造】【超回避】【白金体】【先読み】【見切り】【未来予知】【超速移動】が追加されたらしい。
正直回避系のスキルが多い気もするが、ここまでしないといけない程厳しい環境だったそうだ。
魔境と呼ばれる森に住んでおり、そこのドラゴンから狙われ、冒険者から狙われ、知恵ある魔物にまで捕まりそうになったそうだ。
仲間は自分たちだけ、そのせいでどんどん捕まり絶滅したそうだ。
うん、狙われたのって絶対【白金創造】の所為だよね。
私は正直お金に困っていることもないので、生み出してくれなくてもいいのだが、スラさん曰く、「ピュイ、ピュピュゥ」『ミスリル並の特殊効果と、アダマンタイトには及ばぬものの、それなりの硬さをもった品なので、研究にも使えるかも』らしい、いらなかったら売ってくるかどうにかしてくれ、だそう。
わかったよ、色々魔力試させてもらうね。
私は結局最初の魔物を進化させる為の研究を忘れてプラチナの有用性がどれ程なのかを知るのに没頭していた。
ここでちょっと補足、分かってる人は『んなもんわかってるわクソ野郎!』と暴言を吐いて自分の持ってる端末を地面に投げつけましょう、壊れても責任負いませんがね(^^)
ルナは最初、進化させる『物』を作ろうとしていたのですが、結局魔力をスラさんに吸収させるだけで作らなかったんですね、そこ!作者の所為とか言わない!コホン、で、ですね、多分気付くのは寝て起きてスラさんに指摘されてからだと思うんですよ、まあ結局作る気ではいるらしいんですがね(^_^)a




