私だけが使える『呪術』!
本文にも書いてありますが、見やすいように記載しておきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
銅貨=1円
大銅貨=10円
銀貨=百円
大銀貨=千円
金貨=一万円
白金貨=十万円
黒貸=百万円
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
研究室に来た私は、まず最初に思った事がある。
「設備が揃い過ぎだよ!校長はどれだけ凄いものを私に作らせたいの!?」
そう、充実し過ぎているのだ。
魔法で動く細かい作業に適したアーム、何でも思い描いた形になる(質量が足りなければできない)魔法の金槌、魔力から特殊な液体、液化魔力を無駄なく作る五メートル四方の装置(普通は流した魔力の半分以下しか出来ない)と、 製鉄やら何やら精錬できるよくわからん装置と、色々な説明が書かれた本がギッシリと詰まった本棚など、私に神器でも作れと言うのかね……そして極め付けは、教室二個分の広さの研究室と、魔力認証システムだ、魔力認証システムとは、指紋認証の様なもので、同一の魔力は一つ足りとも存在しないため、その人物しか入る事が出来ない。
よし、まあやってみますか……試作品がてら、料理長の包丁でも作るか。
鉄ではなく、ミスリルが良いな……盗賊とかが鉱石いっぱい持ってないかな……。
……出かけてこよう、確か討伐依頼があったはず。
ギルドに来た私は、受付に行く。
すると、やはりいつものお兄さんがいた。
「ああ、丁度良いところに……ちょっとカードを貸してくれないかい?ランクアップするから。Aだけど、試験があるんだ、盗賊の討伐依頼なんだが、構わないかい?」
ランクアップは良いね、名声が上がれば商人が割引してくれるかも。
しかも盗賊と来た、宝いっぱいあれば良いな〜。
「え?やるやる!何処にいるの!?」
気圧されたお兄さんは、私に地図をくれた。
そして、場所を教えてくれた後、証拠として頭領の首を持ってくる様にとの事だ、殺人にそこまで抵抗がないのはこの世界に来てからの補正か何かだろうか。
よし、この辺だな……
「お?嬢ちゃん、こんな所で何してるんだ?」
ふむ、ここは年齢相応の演技でもしておくか、こんな所で一人でいるのはかなり怪しい、盗賊の仲間と見て間違い無いだろう、今ステータスを見たが、職業が盗賊(下っ端)となっていた。
なんだよ、(下っ端)って……可哀想だろ、まあだからと言って慈悲は無いがね。
「道に迷っちゃったの、お花を摘みに来たんだけど……」
当たり前だが、こんなの真っ赤な嘘だ。
「そうかいそうかい、じゃあおじちゃんが連れて行ってあげよう」
下っ端は私を拠点に連れて行くようだ、こちらとしては好都合なので、案内に従う。
洞窟の前で止まり、私の後ろに回り込もうとするが、私はそのさらに後ろに回り、首を手刀で刎ねた。
実力差がありすぎる、これなら意外と頭領も余裕かもしれない。
洞窟の中には、かなりの人数の盗賊がいた。
一番奥に進むと、丸で騎士の様な……いや、コイツは騎士だな、何でこんな所に……?
「やあ、僕はクリス。この盗賊の頭領だ、王国の騎士もやっているがね」
「ふぅん?随分ペラペラ喋ってくれるのね」
「これから死にゆく者には情けをかけなければいけないからね、僕の花嫁になる気は無いかい?小さい子程歓迎するよ」
あ、コイツロリコンだ……うん、倒そう。
「嫌よ」
そう答えると、少しゆっくりめの動きで攻撃してきたので、返り討ちにして縄でぐるぐる巻きにし、溜め込んだ宝を頂くために道案内をさせる。
重厚な扉を開けた先には、信じられない程に大量のお宝が眠っていた。
「おお……」
私の驚いている隙に、頭領の騎士が縄を解いて斬り掛かってきたが、躱して風刃で首を切り裂いた。
「おったから♪おったから♪」
るんるん気分で部屋に入り、漁ってから要らないものだけ残して……いや、証拠に持ってくか。
金属は、アダマンタイト9キロ、ミスリル30キロ、あとその他と、お金も大体390万程。
因みに、お金の価値は下の通り。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
銅貨=1円
大銅貨=10円
銀貨=百円
大銀貨=千円
金貨=一万円
白金貨=十万円
黒貸=百万円
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こんな感じ、まあ、この世界の物価は安いんだけどね。
よし、早速帰って包丁作るぞー!
ギルドでは適当に済ませて、研究室に戻った、ギルドの受付とギルマスが難しい顔してたけど気にしなーい気にしなーい。
さて、材料は揃った。
柄の部分は買ってきた木の魔物のトゥレントを使って、刃はミスリルで良いでしょ、まず……金槌で包丁の形にして……
ーカンッカンッカンッー
出来た、刃はちゃんと出来てる。
じゃあこの刃を液化魔力にトゥレントの枝と一緒に浸けて……十分待つ。
…
……
………
…………
はい、完成。
で、このまま魔力を流してルーン文字を付けるんだけど……確か、ルーン文字は呪印みたいなものなんだっけ?……私、呪術持ってないよ……ステータス見るけどさ……。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ルナ・アートステント 4歳 レベル50
種族・兎人(人狼 龍人 鬼人 エルフ)
職業・魔法拳士
ステータス
体力 3280\3280
魔力 6760/6760
攻撃力 1460
防御力 1400
精神力 1560
素早さ 1640
運 250
※※※※
【呪術・神級】※※※※※※※
スキル
【風魔法・上級】【雷魔法・上級】【治療魔法・中級】
【隠蔽・低級】【鑑定・低級】【魔法拳・中級】
【身体強化・中級】【暗視】【魔力感知】【気配察知】
【魔力操作・低級】【千里眼・中級】【超越視覚】
【超越聴覚】【超越嗅覚】【美食家】【危機感知】
【超速処理】【並列思考】
ユニークスキル
【紫雷】【疾風迅雷】【加速】【風切流体術】
【金剛化】【ステータス上昇・極】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
んん?んんん!?
何で呪術があるの?しかも最上級って……そう言えば、この前『魔法の適正がわかる』って奴で載ってない色が出てきてたな……それと関係があるのかな?
まいいや、今は有難いと思っておこう。
魔力を指に留め、呪術の『刻印文字』を発動する。
なぜか頭に細かくルーン文字の意味が伝わってくる。
ほいほいほいっと、よし、これで出来た……はず。
私が付けた効果は、『軽量化』『強靭』『再生』『使用者行動速度UP(料理)』という、何か自分でもよく分からない効果が付与されている。
まあ、後は料理長にこれを渡して実際に使って貰うしかないね。
で、私は調理場に居るんだけど……。
「料理長呼んでもらえません?」
「ああ、わかった。でも料理長は豪快な人だから慣れてない子は気をつけた方がいいよ」
忠告ありがとう、でもね、もう既に一回会ってるんだよね。
「おう!どうした嬢ちゃん?」
私の頭をワシワシと撫でながら聞いてくる。
「これ作ったから、料理長に使って欲しいんだけど……」
そう言って布に包んだ包丁を取り出す。
すると料理長は目つきが変わった。
「……」
「……」
そんなにジッと見てられると良いのか悪いのかわからないから余計に緊張するよ……。
「こりゃ凄いな!嬢ちゃん、ありがとよ!これからはこれで料理を作ってやるぜ!」
良かった、喜んでくれたようだ。
「それと、効果なんだけど……刃こぼれしない、軽い、かなり硬い、あと料理する時だけ早くなるから。それだけ」
「おう!何だか分からんが有難うよ!」
あの包丁が、後に神器と呼ばれるようになる事を私は知らない。
フクロウの名前募集はまあ、期間は無いです。決まったら言いますね。
外見などは読者の皆さんの想像で結構です……というかここで細かな外見書いたらイメージ崩れますよね?
まあ、モ○ハンの二つ名ホロ○ホル○だと思ってください。