転生、そして成長
息抜きで書き始めました。
よろしくお願いします(*´Д`*)
「フッ、ハッ」
いつものように道場で稽古をしているが、最近何だか上達しない。
「フウ〜、もう学校の時間よ〜」
母さんが呼んでいる。
「わかったよ、母さん」
俺は風切楓、中学2年で、この風切家の次男で、この道場は父さんが経営している風切流体術を教えるための道場……のはずなんだが、稽古が厳しすぎる所為で、弟子が俺と兄を含めて6人しか居ない。
こんなんでやって行けるのか?と、思うかもしれないが、実はこの風切流体術、世界の中で、ぶっちぎり一位である。
つまりは超すごい流派だって事だ。
さっさと飯を食べて、学校の支度をし、家を出る。
「あー、学校とかやってるより体術極めた方がずっと楽しいのに……」
遠い目をしていると、小学生2人が信号無視して横断歩道を渡っており、すぐ側までトラックが来ている。
「仕方ねぇな」
常人離れした脚力とスピードで、小学生2人を速攻で抱え、向こう側まで渡る。
小学生を立たせると、
「おい、信号無視は危ねえって先生に教わらなかったか?」
「ごめんなさい。雪ちゃんと話してて分からなかったの」
「今度からは気を付けます」
「よし、じゃあな。絶対すんなよ?」
「「うん!」」
学校への道を歩いていると、
「グッ、不味い、こんな時に……」
俺は風切流体術を父さんを超えるレベルで習得しているが、俺は持病で、心臓があまり良くない。
なので、時々こんな風に心臓が痛む。
「あっ、ヤベッ、意識……がッ……」
俺は意識を失った。
「っああ……病院か、クソ、また入院かよ」
「病院じゃないぞい」
小学五年辺りの少女が話しかけてきた。
起きようとするが、全く身体が動かない、何でだ?
「そりゃ、おんしが死んで魂だけになったからじゃ。だから神のワシが拾ったんじゃ。おんしは最期までおんしなりの善行を果たした。おんしは世界に数人しか居ない本物の善人よ」
「そうか、何だか分からんがお前バカか?」
「何故じゃ?」
「神とか、魂とか、訳わからん」
「ああ、そうか。まあ、そう言うもんだと思ってくれ。夢だと思っても構わんぞ」
「じゃ夢って事で」
「分かった分かった。で、転生させるから、善行ポイント使って色々決めてくれ、あ、そうそう、おんしは悪行してないから5倍ボーナスで、更に無闇な殺生は生まれた時から一度もしてないから、10倍ボーナスじゃ。ホレ、そこから選べ」
すると、俺の前にガラス?が出現し、文字と数字が現れた。
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種族(人族以外めっちゃポイントが高いけど、種族によってメリットデメリットがあり、鱗や鉤爪などが偶に出る、その他能力がある。幾つも選ぶとデメリットが無くなる可能性あり)
容姿(まあ、いわゆるかっこいいかブサイクか、普通かの違い)
色々(身体的な能力。体力、力、瞬発力、その他諸々)
知能(高いほど頭がキレる。70あればあっちに行ったら天才間違いなし)
両親(両親の良さや優しさ。高ければ貴族などだが、時期によっては両親の身分が左右される)
運(そのままで、戦闘や、商売など)
コミュ力(言語力、覚える力も入る。低いとほとんど人と喋れなくなり、言語も覚えられなくなる)
残りZP15000(ちなみに残ったZPはスキルに変換される)
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そっか、えーっと…………よし、出来た!
「そうかの?見せてみい」
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種族 人狼(1000ZP)・龍人(2000ZP)
・エルフ(1500ZP)・鬼人(2000ZP)・兎人(2500ZP)
容姿(100ZP)
色々(500ZP)
知能(100ZP)
両親(100ZP)
運(100ZP)
コミュ力(100ZP)
残りZP5000
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「うむ、面白いのう、中々良いのではないか?」
「ありがとよ、この夢だけだったけど、面白かったよ。今まででかなり楽しい方だったと思う」
ああ、楽しかった。
本当にこのまま転生出来たら、さぞ楽しいのだろうな……はあ……
「よし、じゃあの。おんしのことは見ておるぞ」
ニコニコしながら手を振っている夢の神を最後に、俺の視界は暗転した。
目を開くと、白い壁と天井、そして見知らぬ一目で美人と分かる犬耳の生えた女性に抱かれていた。
「@&#_/,×○$〆*/@_#」
女性は微笑みながら何かを言っていたが、全く分からない。
何て言ってるんだ?英語でも日本語でもない、と言うか地球ではどうやっても発せない感じの言葉だ。
「¥°〆○:^/☆=%$*→×#>」
よく分からない言葉を発しながら、俺をベッドへ入れた。
今思えば、何故この女性は中学2年の俺を持ち上げていられるんだ?しかも汗ひとつかかずに……もしや、さっきのは夢ではなく本当だったのではないか?そんな考えが頭をよぎったが、流石にないだろうと思いつつ、期待を込めて自分の手を見る。
すると、腕が極端に短く感じる。
どうなってるんだ!?
「あー、うぁー!?」
ちょっと待て、心臓病で喋れない程になるなんて聞いたことがない、……これは、本当に……あ、やべ、眠……zzz
ふぁぁ、よく寝た……あれ?起きれねえ!何で……俺ってやっぱり転生したのか……。
すると、何やら嬉しさが爆発しそうになる。
しばらくすると、女性(多分母親だろう)が入ってきて、ご飯の時間になった。
ああ、こんな事があと2年程続くのか……嫌だなぁ、恥ずかしいし。
あれから半年経った。
俺はすでにハイハイを出来るようになっており、家中を歩き回っている。
そして分かった事は、ここは屋敷である事。
多分貴族か何かだろうと思う、だってメイドさんいるし。
そして、こっちの世界の言葉はもう殆ど分かる様になった。
でも、相変わらずご飯は変わらない。
あ、それと、この犬耳の女性は母親で、アメリアといい、父親は人間に所々鱗があり、爪が鋭く、尻尾が一本生えている龍人で、セリオスと言うらしい。
そして、俺はこちらではルナという名前で、兎の耳が生えており、銀髪で空色の瞳の、可愛い女の子だった……女の子だったんだよ!何でだよ!?そこは普通男だろ!?……あの神ぃ、今度会ったら殴ってやっかんな……
そして俺は2歳になった。
こっちも見て見て下さい
『勇者として召喚されましたが、面倒くさいので魔王軍に入ります』
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