一番いい装備
どうも、ただのラノベ好きです。
最近ネットスラングにはまっていまして、調べたところ著作権はないということがわかりました。
なので存分に使わせていただいています。
そんな前置きはさておき、
どうぞ!
気付いたら、ボクは不思議な空間にいた。
「ココドコー?」
ボクの声はこだましていった。
「寂しー」
一人だ。寂しい。
そう思っていると、どこからか声が聞こえてきた。
「初メマシテ、シグレ様。ワタシハ職業ガイダンスデス。ココデハ、アナタノセレクトシタ職業の体験ガ出来ル、シュミレーション・ルームデス」
つまり…シーフがどんな感じの戦い方だとか体験できるってことかな?
(ソノ通リデス)
こいつ直接脳内に…!
「デスガソノ前ニ、アナタノセレクトシタシーフデスガ、本当ニコノ職業デヨロシイノデスカ?今ナラ変エル事モ出来マスガ?」
「いや、いいよ。ボクのステータス的に相性がいいんだよね。他の選んだ所でちょぴっとしかステータス上がらないと思うし」
「ソウデスカ。ソレデハ、バトル・シュミレーションヲ開始シマス。難易度ハドウシマスカ?イージー、ノーマル、ハードガアリマスガ」
「ハードで!」
おい!?何言っちゃってんのボク!?そりゃ、ムズゲーで難易度一番高いの選ぶのがゲーマーのさだめだけども!
「ソレデハ、レディーゴー!」
「始まったー!?」
~三時間後~
「…きっつ」
終わった後のボクは心身共にボロボロだった。し、死ぬかと思った~。
で、でも基礎の戦い方は分かったよ。これで普通に戦えそうだよ。
え?三時間程度じゃ普通に戦えないって?
ふふふ、軍隊訓練ってあるじゃん?前の世界で友達が軍に入ってる頃に、訓練の内容をこっそり聞いたわけですよ。
その一人前になる為の訓練の内容を三時間に詰め込んで、その訓練の厳しさを二、三倍にした感じの訓練だったと表現すればいいかな。
イコールものっそいきついです。ハイ。
「シグレサマ。ドウシマスカ?帰リマスカ?ソレトモマダ続ケマスカ?」
「帰ります」
ボクは即答した。するしかなかった。
「分カリマシタ。ソレデハオ帰リ下サイ」
そういうと、ボクの体が光に包まれて、消えた。
光が視界を照らして、
気がつくと、元の場所にいた。
「お帰りなさい、シグレさん」
「ただいまです、お姉さん」
ものすごくいい笑顔でお姉さんが微笑んだ。
守りたい、この笑顔。
「どうでした?シュミレーション。難易度は何にしたんですか?」
ボクは体験した事を全部話した。
「ハード!?ハードですか!?あまりにきつすぎて選ぶ人が急減中で噂のあのハードモードを!?」
そんな難しいの!?
「では、職業の話を終わります。最後に…すみませんでした。わたしったら忘れちゃってて」
「いやいや、いいんですよ」
理由(可愛いから)。
「な、なら、よかったです」
「では、ボクはこれで…」
「は、はい。では、改めて、いってらっしゃいませ!」
ボクはギルドから出て、
「テレポート・鍛冶屋ダンベル!」
テレポートした(案の定記憶されていた)。
「よし着いた。便利だなー」
テレポートの重要さにいまさら気付きながら、ボクはドアを開けた。
「いらっしゃいませー」
ボクと同い年ぐらい(名札に【キュイヌ<15>】って書いてる)のさわやか系イケメン店員が笑いながらこっちに来て、ボクを見下ろしてきた。
…くそ!ボクより年下なのにボクより背があるなんて!
ボクが嫉妬の視線を送っていると奥から、
「お!シグレじゃねーか。今度こそ職業決めてきたよな?あ、キュイヌ。ちょっと素材集めてきてくれ。これリストな」
と、ダンベルさんが出て来て、キュイヌ君(年下だし君付けでいいよね?)にリストを渡した。
「はい、行ってきます!」
キュイヌ君はそう返事をして、お店から出て行った。
「で、職業は?」
「あ、シーフにしました」
ボクがそういうと、腰にあるツヴァイハンダーを見つめてから
「シーフか。シーフだと…」
と、ダンベルさんは何かを考えながら、奥に戻って行った。
すると奥からカーンカーン、と鉄を打つような音が聞こえてきた。
まさか、今作ってるの!?
しばらくして、いかにも軽装備っぽい防具を担いで持って出てきた。
「出来たぞー」
「はや!?」
いくらなんでも早すぎる!
「そういう固有スキルなんだよ。<ブラックスミス>。鍛冶をより上手く、より早く仕上げる事が出来るという鍛冶屋にぴったりなスキルだ」
へぇ。そんなスキルもあるのか。
「じゃ、話を戻すぜ。この装備はかなりいい装備だぜ。シーフにぴったりの装備だ。動きやすくて、俊敏もある程度上がる特別な代物だ。なんたって、素材に魔石を使ってるからな。レアだぜ、レア」
うーむ、レアなのかどうかボクには分かりません。
「それで、だ。肝心のお値段なんだが、今回は特別にセットで500Gでいいぜ。足りてるか?」
ボクの現在の全財産は、5000G。足りてるね。
「はい。足りてます。ところで通常のお値段は?」
「2500Gだ」
高いなあ。これはラッキーと言わざるを得ない。
「じゃあ買います」
「OK。じゃ、500G頂くぜ」
ボクは財布から500Gを取り出して、ダンベルさんに渡した。
「毎度あり。早速ここで装備していくか?」
「はい」
「じゃ、奥に試着室があるから着替えてこいよ」
「はーい」
ボクは試着室に入った。
服を脱いで、ふと鏡を見て思った。
「貧弱な体だなあ」
ボクの体はまるで女の子みたいに細く華奢で、まるで頼りない。
肌も白くて、顔も女の子みたいだし。
肩まで伸びた茶髪も自分で言うのもなんだけどさらさらだし。
だからいっつも女の子だと勘違いされるんだよ。
というかそろそろ髪を切った方がいいのかな?
そんなこんなで着替え終わったので、試着室から出た。
すると、待っていたダンベルさんが、
「お、結構似合うじゃねーか。うんうん。すこしは男らしく見えるぜ」
と、褒めてくれた
「そ、そうですか?なら良かったー」
「おう。そろそろ行けよ。どうせ、クエストを受けてるんだろ?また装備が壊れたりしたら来いよ」
「はい!じゃあ、行ってきます!」
「おう、行ってこい!」
ボクはお店から飛び出した。(前にもこんな事があったような?)
いかがだったでしょうか。
面白かったら幸せです。
ちなみに、主人公の容姿は所謂男の娘というやつです。
次回から、やっと戦闘です。
楽しみにしててください。
それではまた。
さよなら~。