脅威
私は気づいてしまった・・・・・・・・・・・・
決して越えることの出来ない大きな壁・・・・・・・・・・
その壁は私の胸に張り付いて離すことが出来ない・・・・・・・・・・・
焦燥感と言う名の暗闇が私を追いかけてくる。
しかし、私はその闇と戦わなくてはいけない!!
「お嬢様、かっこよかったですわよ
今思い出しても感動しますわ!!」
隣で犬耳の少女がはしゃぎながらパンチを打つまねをする。
私は気づいてしまった・・・・・・・・・
アニメのように調和の取れた体に潜む不釣合いな武器を・・・・・・・・・
その武器は私を見て小刻みに笑っている
「私はお嬢様を信じて付いていきますわ」
犬耳の少女は私の腕にしがみ付く。
来たッ
寝ているときに耳元で飛ぶ蚊のような陰湿な心理攻撃
私はそんな攻撃には屈しない!!
「どうなされたの?浮かない顔をして
悪人を懲らしめてポイントも手に入ったのに・・・・・・」
私は気づいてしまった・・・・・・・・・・・・・・
あの犬耳の少女・・・・・・・・・
あの犬耳の少女・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私より胸がある!!
「ケルちゅわ―――――――――ん
どうしてそんなに胸があるの?
何をしたらなんなに大きくなるの?
もしかして、寄せて上げたなッ?!コンチクショー
分かった!!医学の力ね
そうと分かれば背中にストローを刺してフーフーって・・・・・・」
「お・・お・・お・・お嬢様、落ち着いて急にどうなされたの?」
慌てふためくケルちゃん。
「ハッ・・・・・・・・・・・・・・・私ったらつい取り乱しちゃったわ」
そうよ、ちょっと(?)取り乱しちゃったけどそんな気にすることじゃ無かったね
番犬が扮した見た目15歳くらいの女の子に、胸の大きさが負けたくらいで・・・・・・・
ハァー
犬に負けてる私っていったい・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ケルちゃん・・・・・・・・・・・悩みって有る?」
「ありませんわッ」
うわー満面の笑みで返されちゃったよ
いいなー悩みが無くて・・・・・・・・・・・・・・
「ケルちゃん私ね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・お腹空いちゃった」
やっぱ色気より食い気よねっ!!
「向こうに町が見えてきましたわ、もうすぐですわよ」
「やったー、まだ見ぬスイーツ達よ逢いに行くからね――――――ッ」
「ケルよ・・・・・・・・・・・・・・・・・これから私の部屋で仕事をするときは・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
私は番犬
番犬に感情は無い・・・・・・・・・・・・
そう思って今までやってこれた
「ケルよ・・・・・・・・・・・・・・・・・いつものように頼む・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
私の体中に蟲達が這い回るような感覚が走る
早く・・・早く払い落とさなくては壊されてしまう・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しかし、私は忠実なる番犬・・・・・・・・・・・・ご主人様の命令に背く事は・・・・・・・・・・
「早くするんだ!!この使用人がっ」