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ブロローグ

 まず自分のことを紹介しようと思う。


 僕の名前はアツシ。ポカトス家の長男で、最近周りの女の子が気になりだした5歳である。自分で言うのも何であるが、大きな碧眼にふんわりとした金髪、シュッと伸びた鼻に色白の肌を隣近所のお姉様方(6〜10歳)からは、もて囃されている。ただしよく美少女と間違われるのはいただけない。


 家族は両親に祖母、2歳になる妹と犬が1匹。父はいろいろと職を転々としながらも、僕たちを不自由させずに育ててくれている。現在の仕事は雑貨屋である。母は大国アーベル王国(見たことはない)の元宮廷魔術師で、何をトチ狂ったか現在は雑貨屋の気の良いおばちゃんだ。ちなみに凄い美人さんです。祖母は父の母で、いつも母の味方をして家庭内ヒエラルキー最下位である父をボコボコにして泣かせるくらい元気である。妹はまだ赤ん坊なのでヨクワカラナイ。クリは犬だから割愛。


 そういうポカトス家は5人家族ですが、もう2人紹介しなければならない人がいる。その2人こそ僕の人生という名の物語を進めた張本人である、家庭教師のミオ先生とリーヤン先生だ。


 ミオ先生は母の元上司にして元第1位宮廷魔術師で黒髪黒目色白の美女。身長は175㎝スリーサイズは内緒だが、どちらかと言えばスレンダー系である。リーヤン先生はミオ先生の同僚でアーベル王国の近衛騎士団の元団長で銀髪銀眼の褐色肌の美女。身長は175㎝スリーサイズは上から90,58,92のボンキュッボン美女だ。年齢は2人とも25歳、2人曰く永遠の25歳らしいけどね。


 何故そんな2人がちょっと可愛いくらいの5歳児の家庭教師になっているかと言うと・・・・。物語はそこから始まる。


 農村の朝は早い。でもグータラな父親は昼前からしか店に顔を出さず、いつも母様が僕を連れて朝から開店準備を始める。妹は家にてグースカ中である。


 まだ朝もやが残る中、鈴を鳴らしたような心地よい声で、

 「おはようございます。この近くにポカトスという家があると思うのですが、ご存知ないでしょうか❓」

と母様が声をかけられた。


 振り返った母様は、真っ黒いフード付きのローブを頭から被った2人を驚きながら、

「えっ!ポカトス❓えっ!お姉様❓ミオ姉様❓」


 母様にミオ姉様❓と言われた真っ黒ローブの隣の人が少し低めの声で嬉しそうに、

 「おー、久し振りだね。ここまで遠かったわ。元気にしてたか❓」


 これにも母様は驚きながら、やはり

 「リーヤン姉様❓どうして❓」

と同じくお姉様❓発言をしていた。(いったい何人お姉様がいるんだ!)


 フードを外しながらミオ姉様と言われた人が、その素顔をさらした。


 その時のことを僕は生涯忘れることはないだろう。これこそが天上の神々が造形した人ならぬ美の化身。覗き込まれた者が吸い込まれそうな黒瞳に程よい高さの鼻梁、口は小さくそれが小さな顔の中に天才が書いた絵画のように配置されている。僕の母もたいがい美人だと思っていたが、レベルが違い過ぎる。旅装であるローブを脱ぐといったい何頭身なのかと思われるようなスタイルで、信じられないような手足の長さに陶磁器のようなキメの細かい白い肌。


 そして次の驚愕は、ミオ先生に見とれていた僕にすぐ訪れた。


 母様にリーヤン姉様と言われた女性が旅装であるローブを脱いなのだ。顔はミオ先生と瓜二つで、肌の色は黒檀のような色、やはりスタイルは抜群だがミオ先生との違いは一言で言うならば『メリハリ』だ。ちなみにそのメリハリボディをジッと見つめていたら、母様の後ろに隠れるように立っていた僕の耳にどこからか、

「あんまり見ちゃダメ。やっぱりおっぱいが大きい方が好みなの❓」と風の囁きが聞こえてきた。


 「うん❓誰❓」


 僕が首をかしげていたら、スレンダーボディのミオ先生が僕をジッと見つめていることに気づいた。

 でも距離が離れているし、詠唱をした感じもなかったので、多分気のせいだろう。


 僕が不審に思っている間にも話は進んでいた。


 「お姉様方、いったいどうしたんですか❓もしかしてお仕事ですか❓」

 「いいや、違う。仕事は辞めてきた。」

 「ちょっとリーヤン!ちゃんと説明しないと、分からないと思うわ。ホント貴女は言葉足らずよね。」

 リーヤン先生はちょっとムスッとしていた。


 「サラ、ちゃんと説明するので、お時間いただけるかしら❓」

 「はい、ミオ姉様。どうぞ中にお入り下さい。ちょっと散らかっていますけど。」


 サラと言うのは5分前まで、僕の中で世界で1番美人だった母様の名前である。

 (カアサマゴメンナサイ)


 そんなやり取りがありつつ、3人は店の奥の部屋に入って行った。僕は店の方にいるように母様に言われたので、何をするでもなく30分ほどボーッとしていたら、部屋に入るように言われたので恥ずかしい気持ちを抑えつつ、ゆっくりとドアを開けて部屋に入っていった。


 そんな僕に、今日3度目の驚きが突然起きた。

 「今日からお姉・・、違う違う。こちらの方々が貴方の家庭教師となります。」

 「ミオ先生とリーヤン先生です。」


 おっ!マジで❓超嬉しいぜ!でも何でいきなり❓と思いながらも、

 「グレイ=ポカトスとサラ=ポカトスの長男で、アツシと言います。今年5歳になります。生まれも育ちもこのライナルト村で、将来の夢はこの雑貨屋を全国チェーンにすることです。」

 胸を張って自己紹介をした僕にリーヤン先生は、

 「それは無理」と、いきなり否定した。


 「また!ちゃんと説明しないと分からないでしょ! 」

リーヤン先生の頭を手ではたきながら、

 「お母様にご紹介していただいた、ミオと申します。こちらはリーヤン。」


 隣で足を組んでキョロキョロと室内を見渡していたリーヤン先生を見ながら、

 「今日からアツシ様の家庭教師を務めさせていただきます。私は主に魔法をお教えします。リーヤンは剣術をお教えします。」

 「泣くほど厳しくいくよ。」

 リーヤン先生が、ちょっと気になるセリフをボソッと言ってる。


 「先生たちは双子なんですか❓」

 「はい、そうです。顔とかそっくりでしょ❓」

 「胸の大きさは違うけどな。」

 「リーヤン!アツシ様の前で、なんてことを言うの!」

 「はいはい」

 リーヤン先生は適当に流しながら、ミオ先生のオッパイをチラ見していた。


 「キーーーーーーーーー!何故❓なんでこんな風になってるの❓」

 「それはお前が設定したんだろ❓」


 「ちょっと、それはまだ・・・・。」

 うん❓設定❓なんのことだ❓


 「まあまあ、自己紹介は終わり、詳しいことはおいおい聞いていけばいいわ。」

 「今日はお店は閉めるので、自宅の方にご案内します。」

 「あっそうそう、アツシ、先に帰ってお父さんとお婆ちゃんに2階の奥の部屋を2つ片付けしておいてって話しておいて。母様はこれからのことを先生たちともう少し話してから帰るわ。」


 ということで、僕はよくわからないまま、急いで自宅に戻ったのだった。

 何故そんな2人がちょっと可愛いくらいの5歳児の家庭教師になっているかと言うと・・・・。物語はそこから始まる。


 農村の朝は早い。でもグータラな父親は昼前からしか店に顔を出さず、いつも母が私を連れて朝から開店準備を始める。妹は家にてグースカ中である。


 まだ朝もやが残る中、鈴を鳴らしたような心地よい声で、

 「おはようございます。この近くにポカトスという家があると思うのですが、ご存知ないでしょうか?」

と母が声をかけられた。


 振り返った母は、真っ黒いフード付きのローブを頭から被った2人を驚きながら、

「えっ!ポカトス?えっ!お姉様?ミオ姉様?」


 母にミオ姉様と言われた真っ黒ローブの隣の人が少し低めの声で嬉しそうに、

 「おー、久し振りだね。ここまで遠かったわ。元気にしてたか?」


 これにも母は驚きながら、やはり

 「リーヤン姉様!どうして?」

と同じくお姉様発言をしていた。(いったい何人お姉様がいるんだ!)


 フードを外しながらミオ姉様と言われた人が、その素顔をさらした。


 その時のことを僕は生涯忘れることはないだろう。これこそが天上の神々が造形した人ならぬ美の化身。覗き込まれた者が吸い込まれそうな黒瞳に程よい高さの鼻梁、口は小さくそれが小さな顔の中に天才が書いた絵画のように配置されている。僕の母もたいがい美人だと思っていたが、レベルが違い過ぎる。旅装であるローブを脱ぐといったい何頭身なのかと思われるようなスタイルで、信じられないような手足の長さに陶磁器のようなキメの細かい白い肌。


 そして次の驚愕は、ミオ先生に見とれていた僕にすぐ訪れた。


 母にリーヤン姉様と言われた女性が旅装であるローブを脱いなのだ。顔はミオ先生と瓜二つで、肌の色は黒檀のような色、やはりスタイルは抜群だがミオ先生との違いは一言で言うならば『メリハリ』だ。ちなみにそのメリハリボディをジッと見つめていたら、母の後ろに隠れるように立っていた僕の耳にどこからか、

「あんまり見ちゃダメ。やっぱりおっぱいが大きい方が好みなの?」と風の囁きが聞こえてきた。


 「うん?誰?」


 僕が首をかしげていたら、スレンダーボディのミオ先生が僕をジッと見つめていることに気づいた。

 でも距離が離れているし、詠唱をした感じもなかったので、多分気のせいだろう。


 僕が不審に思っている間にも話は進んでいた。


 「お姉様方、いったいどうしたんですか?もしかしてお仕事ですか?」

 「いいや、違う。仕事は辞めてきた。」

 「ちょっとリーヤン!ちゃんと説明しないと、分からないと思うわ。ホント貴女は言葉足らずよね。」

 リーヤン先生はちょっとムスッとしていた。


 「サラ、ちゃんと説明するので、お時間いただけるかしら?」

 「はい、ミオ姉様。どうぞ中にお入り下さい。ちょっと散らかっていますけど。でもあのお約束はまだ後5年先では?」


 「うん、そうなんだけど、いろいろとあってね。」


 サラと言うのは5分前まで、僕の中で世界で1番美人だった母の名前である。

 (カアサマゴメンナサイ)


 そんなやり取りがありつつ、3人は店の奥の部屋に入って行った。僕は店の方にいるように母に言われたので、何をするでもなく30分ほどボーッとしていたら、母から部屋に入るように言われたので恥ずかしい気持ちを抑えつつ、ゆっくりとドアを開けて部屋に入っていった。


 そんな僕に、今日3度目の驚きが突然起きた。

 「今日からお姉・・、違う違う。こちらの方々が貴方の家庭教師となります。」

 「ミオ先生とリーヤン先生です。」


 おっ!マジで?超嬉しいぜ!でも何でいきなり?と思いながらも、


 「グレイ=ポカトスとサラ=ポカトスの長男で、アツシと言います。今年5歳になります。生まれも育ちもこのライナルト村で、将来の夢はこの雑貨屋を全国チェーンにすることです。」


 胸を張って自己紹介をした僕にリーヤン先生は、

 「それは無理」と、いきなり否定した。


 「また!ちゃんと説明しないと分からないでしょ! 」


リーヤン先生の頭を手ではたきながら、

 「お母様にご紹介していただいた、ミオと申します。こちらはリーヤン。」


 隣で足を組んでキョロキョロと室内を見渡していたリーヤン先生を見ながら、


 「今日からアツシ様の家庭教師を務めさせていただきます。私は主に魔法をお教えします。リーヤンは剣術をお教えします。」


 「泣くほど厳しくいくよ。」


 リーヤン先生が、ちょっと気になるセリフをボソッと言ってる。


 「先生たちは双子なんですか?」

 「はい、そうです。顔とかそっくりでしょ?」

 「胸の大きさは違うけどな。」

 「リーヤン!アツシ様の前で、なんてことを言うの!」

 「はいはい」

 リーヤン先生は適当に流しながら、ミオ先生のオッパイをチラ見していた。


 「キーーーーーーーーー!何故?なんでこんな風になってるの?」

 「それはお前が設定したんだろ?」


 「ちょっと、それはまだ・・・・。」

 うん?設定?なんのことだ?


 「まあまあ、自己紹介は終わり、詳しいことはおいおい聞いていけばいいわ。」

 「今日はお店は閉めるので、自宅の方にご案内します。」

 「あっそうそう、アツシ、先に帰ってお父さんとお婆ちゃんに2階の奥の部屋を2つ片付けしておいてって話しておいて。母さんはこれからのことを先生たちともう少し話してから帰るわ。」


 ということで、僕はよくわからないまま、急いで自宅に戻ったのだった。

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