神様と蛇
無知な 恋人は
禁断の果実を喰んだ
創造主の怒りに触れた恋人は
平和な理想郷から追放たれた
恋人を林檎に嵌めたのは
樹に棲む一匹の蟒蛇
二人は放棄れられた道を彷徨く
過去にはもう戻れない
未来も判らない
現在はどこだろう
禁断の果実を喰んだ
哀れな咎人たちは
創造主の怒りを識り己の罪を認識して
不変な理想郷を追想す
そこは確かに理想郷だった
そこは偽りの理想郷だった
子供が創った遊戯箱
恋人は何も識らなかった
咎人たちは何かを識ろうとした
子供は全てを識っている
思考ることを識った咎人たちは
新たな世界を創ろうと思考た
自分たちは孤独では無いからと
それが罪ちだとは気付かずに
咎人は大人になった
大人の間に多くの人間が出来た
人間たちは大人の罪ちを知らずに育つ
時間が流れ人間は成長きくなった
ふと大人はあることに気がついた
この世界に他人が存在せぬことに
一番上の人間は何かに呼ばれ
迷路を呼ばれるままに操いていく
どこまできたのかどこへいくのか判らずに
ただただ蝶が罠を求めて飛ぶように
蟒蛇は待っていた
恋人が再び罪ちを犯すのを
蟒蛇は人間にこう誘惑いた
他人が存在せぬのなら
血筋と結婚げばよいのだと
それ以外にそなたの遺伝子を残す方法は無いだろう
ある日一人の人間が身篭った
大人は戦慄きその罪ちの大きさを知った
この世界には家族しかいない
三番目は一番目の血を宿したのだと
子供は辺境地を眺めていた
喰まれた痕のある果実を手に持ちながら
子供は隣に侍る蟒蛇にこう 独り言いた
他人がない以上己の遺伝子を残す為ならば
血の繋がりなど躊躇にもならない
自ら望んで罪ちを未来永劫続けていくんだ…と
ここまで読んで下さり、ありがとうございましたm(__)m