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感染者の沈黙  作者: 原案・文章:岡田健八郎 キャラクターアイディア:岡田健八郎の兄 
感染
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班別行動、4人目の発狂者

発狂者クレイジーズ

老婆

孫を失い発狂。感染者に殺される。


妨害者

怪物じみた防御力を誇る。転落死したと思われる。


川原あゆみ

祖母を失い発狂。処刑人に殺される。


【謎の感染者】

処刑人

頭巾を被った巨漢。分厚い脂肪と、ウイルスの分泌する化学物質で強化された筋肉の層で包まれている。


【謎の保菌者】

岡本大輝

保菌者。怪物じみた容姿をしている。なぜかソフィーのことを知っている。

 「皆、提案がある」

信二は体育館のステージに乗り、大声で言った。

「どんな提案だ?」

真人は大きな声で聞いた。

「まず1つ目、体育館から出よう」

吉川は反発した。

「は、やだし~ここに居たほうが安全だもん」

むかつく言い方だな。首をへし折りたい。出っ歯め!

「確かにそうだが、処刑人は鉄製の扉を壊せるんだぞ」

「だから?」

本当にいらつく男だ。出っ歯め!

「それに食料がない。救助もきっと難航すると思う。だから、ここよりもっと安全な場所にいく必要がある」

総督はうなずいた。「一理あるな」

「まず、渋谷区から出る必要がある。反対意見は?」

吉川は手を上げた。

「俺反対だし~」

「この馬鹿以外は?」

誰も手を上げなかった。

「じゃあ、決定だな」

信二は地図を出した。

「班別行動しよう」

真人は首を傾げた。

「全員で行かないのか?」

「この数だと、感染者に見つかりやすいし、全滅の可能性が大きい」

「なるほど」

信二は班を作った。


A班

信二+茜

真人

真希

真斗

紀子

須田

猫野


B班

聖夜

武田

トリエン

雑賀

鳥山

綾瀬

小島


D班

総督

蛸田

吉川

佐々木

五右衛門


「バランスは大丈夫だな」

「ああ、そのはずだ」

信二は地図を出した。

「待ち合わせ場所はここだ」

「渋谷外の…遠いな」

 全員、外に出た。感染者はいない様子だ。

「じゃあ、健闘を祈る」

信二はそう言ってメンバーを連れて歩き始めた。聖夜と総督も別々に歩いていった。


 信二たちはしばらく歩いていると、1軒の家に着いた。

「人気がないな…」

「言ってみようぜ」

真人は家の中に入って言った。他のメンバーも後に続いた。

真希は庭に行った。

庭では、1人の男が何かしていた。

「あの、ここの住人ですか?」

「返せ…」

突然返せと言われ、困惑した。

「あ、あの~」

「返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ」

「あの!」

「返せ!!」

男は振り向いた。赤い長ズボンだけ履いて、裸足で上半身裸だった。麻袋を紐でぐるぐる巻きにて被っており、右目だけを覗かせた。

何よりも恐ろしいのは、伐採用大型チェーンソーを持っていた。

「ま、待ってください、落ち着いて」

「カエセ!返せ!!」

男はチェーンソーにエンジンを掛けた。チェーンソーの恐ろしい回転音が響いた。

「かえせええええ!!!1」

男はチェーンソーを構え、走ってきた。生命の危機を感じた真希は玄関まで走った。玄関の扉が閉まってる。鍵が掛かっていないから、普通にドアを開けられた。

真希が家に入った瞬間、何者かに殴られ、倒れた。

殴った人物は、上半身裸で、平均男性より大柄で屈強な肉体を誇っていた。

「うんが~~~!」

巨漢は真希の両肩を掴み、軽々と持ち上げて、投げ飛ばした。

真希はリビングルームまで投げ飛ばされた。

「いたたたた」

チェーンソーのエンジン音がした。よく見ると、チェーンソー男がチェーンソーを振りかざした。

真希は横に転がることで避けた。

「危なっ!」

真希が立ち上がろうとしあ瞬間、巨漢が両拳を会わせてあと振り下げた。両拳は真希の背中に当たり、再び倒れこんだ。

真希は姿勢を低くしながら、階段を駆け上がった。

階段のすぐ近くのドアから叩く音が聞こえた。

「誰か開けてくれ!」

信二の声だった。

「信二君!どうしたの!」

「全員閉じ込められた。鍵がかかってる!」

鍵穴があった。残念ながら鍵を持っていない。

チェーンソーのエンジン音がした。下を見ると、チェーンソー男が居た。ズボンのベルトに鍵がぶら下がっていた。

「嘘でしょ!冗談きついよ!」

男はチェーンソーを構えながら階段を駆け上がった。

「さて、どうしましょうか?」




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