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感染者の沈黙  作者: 原案・文章:岡田健八郎 キャラクターアイディア:岡田健八郎の兄 
感染
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封じ込め作戦

信也は、1つ1つ書類を確認していた。

すると、誰かがノックしてきた。

「入れ」

自衛官が中に入ってきた。

「報告します相沢陸将殿。感染が始まりました」

信也はため息をした。

「なぜ今まで黙っていた?」

「その、感染者の緊急隔離だけで事態が収まるかと・・・」

「それで今まで独断で行動していたと?指揮は誰が取っていた?」

自衛官は黙り込んだ。

「誰だ!言え!」

「大澤博士です・・・」

信也は驚いた。

「部外者が指揮を執っていたのか?」

「正確には和田一等陸佐が執っていましたが、大澤博士が和田に指示をしていたんです」

信也は立ち上がった。

「司令室に向かう。だが無線を貸せ」

自衛官は無線を渡した。

「全隊員に繋がってるか?」

「はい」

信也は喋りだした。

「相沢陸将だ。全隊員に告ぐ。全幹部レベルの者は司令室に向かえ」

無線機から応答が来た。

『幹部レベルのものは全員指令室に来ました』

「全指揮官はロックダウンを確認しろ」

『ロックダウン、確認しました』

信也は司令室に入った。

室内の人は全員立ち上がり、敬礼した。

「東京都内で生物的災害バイオハザードが発生。バイオセーフティーレベル4のウイルスが漏れた」

幹部たちは息を呑んだ。

「感染者の緊急隔離は失敗した。これより緊急軍事機密作戦を実行する」

「了解」

信也は席に座った。

「全隊を武装させろ」

「了解、全隊に告ぐ。武装せよ」

『了解』

『武装完了しました』

信也はうなずいた。

「全兵器を使用可能にしろ」

『使用可能です』

全狙撃主スナイパーは出動準備」

『了解』

「政府関係者を避難させよ」

『避難用ヘリが向かいました』

信也はうなずいた。


 国会議事堂で大勢の議員が会議をしていた。

だが、ガスマスクをした自衛隊員が議事堂内に入って会議を中断させた。

「全員、避難用ヘリコプターに乗り込んでください!」

総理大臣が質問した。「一体どうしたんだ?」

「バイオセーフティレベル4のバイオハザードが発生しました!緊急封じ込め作戦が実行されます!」

それを聞いた瞬間、大勢の議員が議事堂外に待機しているヘリコプターに向かった。

総理は自衛隊員に話しかけた。

「本当に実行されるのか?」

「はい、しかし指揮権はあなたにあります。どうしますか?」

総理は悩んだ。

「指揮は彼に任せよう」

「なら、早くヘリに乗って」

総理はヘリコプターに乗った。


 信也は報告を待った。

「陸将殿、政府関係者の避難が完了しました。指揮権はあなたにあると」

信也は満足した。これからは俺のやり方で進めよう。

「これより、緊急機密作戦<封じ込め作戦>を始める。以後、本作戦を暗号名<真紅計画コードレッド>と呼称する」

幹部たちは返事にためらった。「・・・了解」

信也はしばらく黙り込んだ。心の準備が必要だ。

「コードレッドを実行する」

「全部隊に告ぐ、コードレッドを実行、第1段階に入る。東京を封鎖せよ」

『了解、<壁>を発動させます』






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